第3回 成功者に学び、自分にご褒美で、目標達成は確実に!
前回はやる気の出る目標を立てることの重要性をお話しました。せっかく立てた目標を途中で挫折してしまっては自尊心も傷つけてしまいます。ですから、必ず達成できるようにやる気のエンジンをしっかりかけ続けることはとても大切です。
今回は、設定した目標までの道筋を見つける作業についてお話したいと思います。
皆様はどんな目標を立てられましたか?
私の場合を例にとって、例えば通訳になるという目標を立てたとしましょう。
では、今日から一日2時間集中して、やみくもに勉強して通訳になることはできるでしょうか?もちろん、たまたま学習した内容が、ぴったり通訳に必要な内容で、2年後に通訳になれる人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの場合は、適切な学習内容にたどりつくまでに時間がかかったり、効率的でなかったりして、目標の達成が遅れてしまったり、挫折してしまうのではないでしょうか。
朝日を見ようと思って、西に向かって走ってしまうことも多いのです。
私が伝えたいことは、目標を確実に達成できる計画・戦略を立てる必要があるということです。
では、どのようにすれば自分の目標を確実に達成できる計画・戦略を立てることができるのでしょうか?
受験勉強の時にはどこに行く人が多いですか?
予備校ですよね。
なぜ予備校に行きますか?
なぜなら過去の問題を分析して、目標を達成するためのノウハウがあるからです。
ということは、先ほどの通訳になるという目標であれば、すでに通訳として第一線で活躍されている方に聞くのが一番です。
すでに成功されている人に質問をし、やり方を聞き、それをまねて実施することをモデリングと言います。
例えばレストランで美味しいカレーを食べたとして、それを家でも食べたいと思ったとします。そのカレーを作った方にレシピを原材料のグラム数まで聞き、調理の仕方を順序通りに聞けば、その通りの美味しいカレーを作る一番近道になるということです。
自分の周りで自分の目標を達成できている人がいれば、思い切って聞いてみましょう。
私も自分が通訳を目指した時には周りには帰国子女でもなく、留学生でもなく、短大卒で通訳になった人はいませんでした。私は図書館で通訳になるための本を借りて、どのように勉強したらよいかを考えました。もし同じように身近に目標を達成した方がいらっしゃらない場合は、TwitterやFacebookなどにアクセスできるインターネット、または本などを活用して探してみるのもよいと思います。
では、自分の目標までの戦略が聞き取り調査でしっかりと描けたとします。
後はステップを実行することです!
目標を設定して戦略はできたけど、なかなか実行できないという方、いきなり42.195キロを完走することを目指していませんか?
成長曲線はJ字を描くと言われています。最初は努力しているにも関わらず、後退しているかのように感じてしまい、それを我慢して乗り越えると成長が見えてくるというパターンです。
ということは、最初はなかなか効果が見えてこないこともあるのです。
三日坊主を防ぐためには目標の管理方法が重要です。
管理方法を簡単に言うと、現在と最終目標の間に、中継地点を設けるということです。
これは目標を細かく分割するということでもあるわけですが、細かくするだけでも、この最初のJ字の上に上がるところまでやる気を継続させることはなかなか大変です。
そこで大切なのは、中継地点でご褒美を用意しておくということです。
ご褒美は自分が喜ぶことであればなんでもかまいません。
例えば、私は大好きな洋服屋さんのウェブを見たり、インテリアの素敵なカフェでお茶をしたりします。気の合う友達に電話するなど、自分が嬉しいと感じられるなら、どんなことでも構わないのです。
明確になった目標に対して、モデリングにより成功する戦略を立て、目標中間地点を沢山作り、毎回ご褒美をあげることで、やる気のガス欠を防げるのです。
では次回からはいよいよ実際の英語の勉強法に入っていきます。日本料理の味付けのコツに「さしすせそ」の順番があるように英語にも勉強がうまく行く順番があります。その順番について詳しくお話したいと思います。