ENGLISH LEARNING

”appropriate”はNG!

ハイキャリア編集部

通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語

○月○日、医療品メーカーに勤めている社員Aさんは、海外からクライアントが来日するため、接待の準備を依頼されました。
そこで通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
I’ll ask which date is appropriate for everyone’s schedule.
(何日が適切か、皆様の予定を伺っておきます。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

「適切な」の意味を持つappropriateですが、全ての場面で使えるわけではありません。

◆正しい英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
I’ll ask which date is suitable for everyone’s schedule.
(何日が適切か、皆様の予定を伺っておきます。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

≪ポイント解説≫
「適切な」や「ふさわしい」と言いたい場合、「appropriate」と「suitable」を 使い分けないといけないケースがあります。

■appropriate
時、場所、シチュエーションなど、「その状況に」社会的・文化的にふさわしいという意味合いを含みます。

※I’ll ask which date is appropriate for everyone’s schedule.
→この場合、「ふさわしい」の判断を以下のような要素で考えています。

・道徳的に適切な日かどうか
・吉日かどうか
・その日を設定することにより、誰かの気分を害しないかどうか
etc.

■suitable
単純に「条件や目的」に合っていることを表します。

※その他の例:
・appropriate attire: その場での社会的・文化的に正しい正装
・suitable attire: その場の条件や目的に沿った服装

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ハイキャリア編集部

テンナイン・コミュニケーション編集部です。
通訳、翻訳、英語教育に関する記事を幅広く発信していきます。

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