”rare”はNG!
○月○日、社員Aさんは経営戦略ミーティングで 他社による企業買収に関しての意見を述べていました。
しかしニュートラルな一意見として述べた英語の中にNG英語が入っていたのです。
◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
It’s rare for a Japanese firm to make such a large foreign acquisition.
(日本企業がこれほど大規模な海外企業買収を行うことは珍しい。)
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単純に「珍しい」という意味でrareをよく使いたくなりますが、rareには「質がすぐれていて価値が高いことを暗示する」ニュアンスがあります。つまり、とてもポジティブな意味を伴うのです。
◆オススメ英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
It’s unheard of for a Japanese firm to make such a large foreign acquisition.
(日本企業がこれほど大規模な海外企業買収を行うことは異例だ。)
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≪ポイント≫
「珍しい」ということをニュートラルに伝える場合は「unheard of」を使うのが最も適しています。 「rare」を使うとポジティブに捉えているニュアンスになり、逆に「unusual」という単語を使うとネガティブな印象を与えることがあります。 「rare」も「unusual」も意味としては伝わりますが、客観的な事実として伝えたい場合には「unheard of 」を使う方がよいでしょう。
≪その他の例文≫
△ Being promoted from a section chief to a vice president is rare at any company.
(課長から副社長への昇進というのは、どの会社でも貴重だ。)
△ Being promoted from a section chief to a vice president is unusual at any company.
(課長から副社長への昇進というのは、どの会社でも普通ではない。)
〇 Being promoted from a section chief to a vice president is unheard of at any company.
(課長から副社長への昇進というのは、どの会社でも異例だ。)