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Time Is Money

the apple of my eye

通訳・翻訳者リレーブログ

仕事人たるもの、時間の有効活用は必須である。
では自分はそれが出来ているか、というと「イエス」と「ノー」が現実。
まず「イエス」の部分。
小学校低学年の息子を抱えているので、家事や子どもにかかる時間と仕事の時間、それに睡眠時間を含めた自分の時間をどう配分するかが最大ポイント。これを誤ると、生活が崩壊するか、身体や精神が崩壊するかである。
長年の経験でたどりついたのは、家事は最小限にというルール(料理以外の家事は好きじゃないという話もある)。なぜって、仕事の時間は削るわけにはいかないし、子どもとの時間は確保してやらないと子どもを持つ意味がない。自分の時間を削りすぎると精神・身体衛生上よろしくない。子どもにはちゃんとした食事と綺麗に洗濯した衣類を与えるが、家の中が少々汚くても死にはしない、というのが持論(勝手な)。
朝は子どもの登校に間に合う程度のぎりぎりに起きる。前夜、遅くまで仕事をしていることが多いからだ。45分程度で子どもを送り出すと、自分の朝食・洗濯・キッチンの片付け・家の中の雑用を同時進行で開始する。コーヒー用のお湯を沸かしながら前夜洗った食器洗い機の中のモノを収納しながら電子レンジでミルクを温めトースターでパンを焼き、果物の皮を剥きながら子どもの食べた朝食の食器を片付け、洗濯物を干しながら通りすがりに散らかったリビングをさっと片付け……といった具合に。現在住んでいるマンションを購入する時のポイントは、リビングとキッチンと風呂場・洗面所と洗濯物を干すベランダと自分の仕事部屋がすべて隣接しあっていること。これで家の中の動線がとても短くて済む。在宅翻訳者に大邸宅は要らない、がもう1つの持論(現実、という話もある)。
在宅で働いているのでありがたいのは、仕事の間の休憩時間をこまめに家事に回せること。肩が凝ったら立ち上がって朝食の後片付けをしたりお鍋をさっと洗ったり、お茶を入れながら夕飯の下ごしらえ、など。「ながら」族どころじゃない、「ながら×ながら×ながら」族くらいの勢いだ。
買物は宅配を最大限利用。
書籍やCD、DVDを過剰購入に陥るのが難点だけど、子どもの衣類や日用品や日々の食材もほとんど宅配。買物に出る時間がもったいないから。しかも我が家のマンションは正面玄関の向いに魚屋とコンビニがある。豆腐屋まで30メートル、郵便局までは50メートル。お弁当屋やファストフード、八百屋が並ぶ商店街だって150メートルくらい。モノグサな私のためにあるかのような立地である。朝刊を取るついでに玄関を出て牛乳とヨーグルトを買うのに3分、という有り難さ。
で、問題の「ノー」の部分。
翻訳をしながら、調べたいことがあってインターネットを立ち上げるともう、止まらない。検索したい事柄で興味深い事実があったり、チラとネットニュースで何かの話題を見つけたらそれを読みふけってしまう。例のロンドンで死んだ元ロシアの情報部員や「切り裂きジャックの再来」事件の話題を The Times ではどう報道しているのか、仕事に直接関係ないのに読みに行ってしまったりなんて、ニチジョウチャメシゴト(茶飯事/茶目・仕事?)である。
インターネットで最近よく訪れるのは某SNS。翻訳や英語関連の「コミュニティ」にいくつか登録して、これが結構役に立ったりもする。様々な人の知識を無料で共有させてもらえるのだからありがたい。利用するばかりではフェアではないので、時々は投げかけられた質問に回答を書いたりもする。最近も、不動産のリース契約で貸し手と借り手を英語でどう言うか、なんて話題があった。Landlord /Tenant というのが一般的なのか、Lessor / Lessee はどんな時に使うのか、などと意見が飛び交う。深く考えたこともなかったような問題に気付かせてもらえるが、面白くてつい時間を取られすぎないように注意しないといけない。
さらにメール上での「筆まめ」は困りもの。職業柄、キーボードを打つことに抵抗がないため、来たメールにはかなり速攻で返信し、しかも相手がたじろぐほどの長文になることもしばしば。仕事がある程度目処が立ったら、さっさと寝ればいいのに、メールを書いたりSNSに書き込みをするために日付が変わってもまだPCの前にいるなんて、我ながらアホかいなと思うのだが……。
来年はもっと「ノー」の部分を改善したいものである。

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記事を書いた人

the apple of my eye

日本・米国にて商社勤務後、英国滞在中に翻訳者としての活動を開始。現在は、在宅翻訳者として多忙な日々を送る傍ら、出版翻訳コンテスト選定業務も手がけている。子育てにも奮闘中!

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