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オリバー

通訳・翻訳者リレーブログ

1960年代後半にミュージカルオリバーが制作されてからもう35年もにもなり、それ以前の白黒映画の製作からはもう50年以上もの年月がたちます。今回はローマン・ポランスキー監督の映画“オリバー・ツイスト”が完成し、東京国際映画祭で来日した主役のバーニー・クラーク君のインタビューを受け持ちました。
オーディション当時はまだ11歳、現在は12歳のバーニー君。小柄で年齢より若くに見えますが、とてもしっかりしていて、インタビューにもてきぱきと答えてました。オリバーの撮影は19週間に渡り、プラハで行われました。ロンドンから飛行機で1時間半という距離なので、毎週末にはご両親と弟にも会え、それほどホームシックにはならなかったとの事。スタジオに作られたセットはあまりに本物そっくりで、手で触ってみると張りぼての作り物であることが信じられないくらいだったそうです。
世界的に有名なポランスキー監督は、一件厳しそうに見えても、ユーモアたっぷり、エネルギーに満ち溢れ、ご本人が俳優という事もあり、場面ごとに自分で演技をしてみせてバーニー君が分かりやすいように示してくれたそうです。オリバーはいつもお腹をすかせている悲しい境遇の孤児ですから、役に選ばれたら頬が膨らんでしまわないように甘いものやチョコは食べられないよ、と言われたそうですが、そのかわりにプラハにあるゴーカート場に遊びに行く許可を下さったそうです。撮影所に作られた昔のロンドンの町並みのでこぼこ道を、ゴルフカートに乗って猛スピードで走り回る監督の後ろにバーニー君は何度も乗せてもらったそうです。
最初は映画のイメージが強く、とても寂しそうな表情がオリバーぴったりで、おとなしい子なのかと思っていましたが、仕事以外では本当に普通の(とても素直で優しい)12歳の茶目っ気たっぷりの男の子でした。
この映画の封切りは来年になりますが、以前の映画ともミュージカルのオリバーとも又違ったオリバーが充分楽しめると思いますので、是非皆様も観てください。

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記事を書いた人

大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。

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