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遅咲きグラビアデビュー(ウソです。すいません)

背番号8

通訳・翻訳者リレーブログ

取材同行通訳の経験はあるものの、本日は自分が新聞社にて取材されて来ました。仕事の場において「己の言葉」のみで話すのは不思議な感覚ですね。誰も発言していないのに自分だけが言葉を発するなんて?!という違和感、きっと通訳の方ならわかって下さると思いますが。

某メーカーさんの電子辞書の新製品の広告で、英語を使って仕事をする人(=通訳)の英語の勉強方法に焦点を当てた記事..なのですが、大きな声では言えませんが決してこつこつタイプではない私、あまり参考になるお話はできなかったかも..失敗談ならいくらでもあるんですけどねえ。いやそれでは宣伝にならないって..。しかも顔写真まで掲載されるということで、話をしながらもシャッター音を気にして微妙に表情がこわばる始末。とりあえずがっつり「ソフトフォーカス+CG処理」をカメラマンの方にお願いしてきましたが。

商品詳細は記事と重複するのでここでは述べませんが(素晴らしい機能満載ですよ!ビバ日本の技術)、英語を話せるということは広い世界へのアクセスの鍵となりますが、読み書きだけではなかなかしゃべれるようになるのは難しいですよね。やっぱり実際口に出してみて伝わった時の喜びというのが重要ではないでしょうか。”コミュニケーションの楽しさ”が原点かと。

12歳の時に初めて行ったイギリスで片言の英語を使って通じた時の(→ただし答は理解できていない)感動が私の言語学習の原点であり、今の通訳という仕事につながっている気がします。親にしてみたらあそこでイギリス行かせちゃったのが運のつきという感じでしょうが。

ちなみに某北欧の国の記者の取材の通訳をやっていた際(先方の名誉のために言っておきますと、一応10年近く前の話です)、国営ラジオ向け取材レポートは音声ファイルにして送るのかな?と思っていたらなんと「電話口で取材テープを流す&読み上げる」方式採用でした。そう、大真面目に受話器にレコーダーくっつけて取材テープを再生させていたのです(この間オフィスの皆は一生懸命音を立てないようにしている)。理由:「音が遠い方が日本からのレポートって感じだから」。…えー。

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背番号8

イギリスに長期留学後、インハウス通訳者として数社に勤務。現在は、フリーランス通翻訳者として活躍中。若手通訳有望株の一人!

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