ブラジルからドイツへ!(ワールドカップにあらず)
本日数年ぶりに雛さんと一緒にお仕事をする機会に恵まれました。今日は本当にありがとうございました!最近1人で淡々と通訳を担当することが多かったのですが、ベテランの方のパフォーマンスを見ると「ああそうか!」目からウロコ!となる点が本当に多いですよね。スポーツでも同じことが言えますが、お手本となる上手な方が身近にいる方が上達が早いような気がします。 1人で通訳をしていると全てを自分のペースで進められるのは良いのですが、単語のチョイスもなんだかマンネリになって来るし「んん?今の合ってた?」というのも確認しようがないし(たまにちらと目を上げるとあっちの参加者の頭の上にもこっちにも大きな”?”マークがウルトラクイズの早押し帽子のごとくぼーんと出てるのが見える時もありますが)色々な意味で客観性が失われてくることもあり、そういう時期に他の方のパフォーマンスを見させて頂くとはっとすることも。しかし雛さん、ランチ時にはにこやかにスープに楊枝を振り入れていましたが…。
今週はドイツからのビジターに付いて自動車製品に関するワークショップの通訳をさせて頂いてるのですが、先週がブラジル人担当の仕事だっただけにお国柄もアクセントの違いもひと際目立つというか…ええと、別に他意はありませんが。前日資料を作る(そして当日受講者に配布した資料は何故か空ページとか講師用資料がちょろっと入っている←でもわざとと言い張る)ブラジル人、片や何ヶ月も前から”この日のために全力で作りました!”資料と図面と価格表をびしっとデータ送信して来ているドイツ人。もちろんその中に入っていないトピックが会議中に出てもすかさず慌てず別の完璧なプレゼン資料(もちろんカラー写真入り)をファイルから見つけ出します。死角無し。足元の球も打ち返される感じです。討議の進め方もペースも180℃違うものだから体に沁み込んだ「ラテンペース」の再調整に何故か私が苦労しています。ああブラジル人の影響おそるべし。
ちなみにサンパウロ出身の彼、北部バイーア地方に旅行した際の事をぶつぶつと文句言ってました。
「レストランでビールと砂糖抜きオレンジジュースを頼んだとする」「はあ」
「10分後にオーダーの確認にウエイトレスが戻ってくる」
「はあ(ちょっと嫌な予感)」
「繰り返した後20分後にウエイトレスがまた戻ってきて指定の銘柄が無いと言う」
「はあ(本格的に嫌な予感)」
「じゃあもうそれじゃなくても今あるやつでいいから早く持って来てと伝える」
「はあ(脱力気味)」
「40分後に切れていたはずの銘柄のビールと砂糖入りオレンジジュースを持って来る」
「….(細かく震えている)」
「ビールはともかく(←もうこの際重要ではない)砂糖の層ができているようなオレンジジュースは糖尿病のこともあるしこれでは困ると文句を言うとウエイトレスがまた引っ込む」
「….」
「新しいのを持って来るかと思ったら戻って来て一言”かきまぜるな”と言うんだよ!(←悲しげに)」。
ああもう資料の「tools(ツール)」が全部「tolls(通行料金)」になってても(例文:「毎回決まった通行料金が必要です」)そのくらいで心を揺らした私がすまなかった!!