今更の米語クラス
日本ではWBCがとても盛り上がっているみたいですね。
日本の友人からのメールではまるで季節の挨拶のように必ずWBCのことが書かれてあります。またNY在住でも日本語ケーブル放送を入れているお宅では、夜10時、11時(米国内とはいえ、開催地のサンディエゴとは時差があるので、東部時間ではどうしても観戦は夜になります)にはTVの前で日本チームを応援し、寝不足が続いているとのこと。
そんな熱気の中、我が家は例外みたい。
毎回その話題になると、ジャングルに取り残された日本兵のように「日本は勝っているのですか?」と質問して驚かれています。そもそも日本語のケーブルTVを入れていなし、アメリカの放送局では、試合を放映しているスポーツ専門チャンネルESPN以外では、結果ですら報道されないから仕方がないですよね。そうはいいつつ(フォローになっていませんが)、日本チームには覇者のタイトルを守りぬいて欲しいと願っています。
さて、最近ですが、私、国連関連団体が主催するビジネス(アメリカ)英語のクラスに行き始めました。
「今更、また英語を習うの?通訳者なのに?」という声も聞こえてきそうですが、帰国子女でもなく、両親のどちらも日本人といった私のような国産の通訳者にとって、少なくとも英語圏だからこそ今までつい見落としがちだった部分を発見するための必要なトレーニングになっています。クラスの趣旨も「外国人としての英語ではなく、ネイティブが聞いて、すとんと納得するような英語力」を掲げています。
言語学の博士でもある先生は、ニューヨーカーらしく早口でそして辛口。オバマ大統領のスピーチですら一過言していましたから。
そして生徒は各国からの国連代表部勤務者や国連職員から構成されています。実際、国連の会議や仕事などで英語は使っているけど、何かが足りない…もう少し英語を上達させたいと思っている人たちばかりです。
フランス、ドイツ、ルーマニア、ギリシャ、タンザニア、マラウィ、南ア、スワジランド、スリランカ、中国、そしてイランという顔ぶれもちょっとしたミニ国連みたいでしょ。
ここでの授業は、アメリカ英語に特化しつつ、国連に関連付けられていてとても面白いのです。
例えば、先週は「自国の財務大臣だと仮定してのマイクロファイナンスの具体的施策と国際社会へその支援を要請」する旨の発表でした。あとマニアックなところでは「総会などである国から名指しで非難されたときに、その他諸国に顰蹙を買うことなく、かわす方法。もしくは論駁する方法」。この時は、イランと中国が真剣にノートを取っていたのを眼の際で見て、思わず笑っちゃいそうになりました。
私自身、過去4回の授業で既に目から鱗的な発見もあり、これが今後にうまく生かせていければいいな〜と個人的には思っています。
授業のエピソードは事欠かなさそうなので、また機会があれば、金曜日のブログでレポートしますね。