新年度を迎えて:transformation? or metamorphosis?
4月を迎え、日本ではいよいよ待ちに待った新年度。
学校や職場などが新しい環境になった人たちも多いかと思います。
ここニューヨークでも今の季節が丁度よい区切りなのでしょうか?春の息吹とともに身も心も軽やかに新しい自分に変わりたいとの願望が強くなっているようです。
この変化を単にtransformationと呼ぶべきなのか、状況によってはまるでカフカの変身レベルのmetamorphosisと呼ぶべきなのか…判断が分かれるところですね♪
例えば、友人の一人は、2年間悩んだ末に先日レーシック(視力矯正)手術を受けて、何十年ぶりかにメガネもコンタクトも必要な生活に終止符を打ちました。入院の必要もなく、手術直後から視力が回復するとのこと。目の悪さからくる頭痛からも解放され、本当に楽と喜んでいました。この場合は良い意味でのtransformationでしょうね。とは言っても、眼にレーザーですからね〜。じゃ、自分がレーシックに挑戦するかというと…それはそれで勇気がいるのも確かです。裸眼での生活に憧れないわけではないけど、やはり怖くてできない。費用はこちらでは5,500ドル程度だそうです。興味のある方はぜひお試しあれ。
そしてmetamorphosisの例もご紹介しましょう。前置きが長くなるのをお許しください。ニューヨークでも趣味と体調管理のために、子供のころ習っていたバレエのレッスンを再開しました。大人対象のオープンクラスなので、毎回生徒たちの年齢やバレエ歴、国籍もバラバラ。ただ私が好んで通うのはお昼のクラスということもあり、学校のあるアッパー・イースト近辺の主婦、学生、年配の女性が大半を占めます。
大人になってからバレエを始めた初心者も多く、その一人にかなり意地悪でナルシストのおばあちゃまがいらっしゃいます。体型にも気を遣っているようでスリムですが、年齢はおそらく60歳代後半かしら?プリンシパル・ダンサーの如く、バー・レッスンでもセンターでも必ず鏡の前を確保。踊っている最中に皆の邪魔になろうとも鏡の前を譲る気はないようです(笑)。
先日、久しぶりにそのおばあちゃまをお見かけしたら、何かがいつもと違う!?なんだろうと思っていたところ、最新のボトックス注射とフェイス・リフト諸々をしたらしく、あれだけ数多く存在していた皺たちがどこかに消えてしまっていました。さすが美容外科天国のアメリカの底力見たり!という感じです。
ただ、皺はなくなったとはいえ、表情がなくなった彼女の顔をみて、カフカの変身(metamorphosis)をすぐさま思い出した自分にも、つい笑ってしまいました(←失礼な奴でごめんなさい)。年齢を重ねて育まれた皺は、程度と数とその場所にもよるけど(笑)、そんなに悪くないと個人的には思うんですが…。
おばあちゃま、変えるのであれば、あなたの顔面にある畝たちではなく、その性格と根性にして欲しかったな(かなり辛口でごめんなさいね)。