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翻訳

昼顔

通訳・翻訳者リレーブログ

ここ1カ月ほどは通訳の仕事及びその引き合いが全くない状態。仮押さえだった案件も新型インフルエンザや昨年秋来の金融不況でキャンセルが相次ぎました。

駐在する夫の伴侶という身なので、もともとあまり働けないという事情はあるものの、ここまでスケジュール帳が埋まらないのも少し寂しい気もします。その分、これでもか!?と遊びのイベントをたくさん入れてしまいました。

通訳の代わりといってはなんですが、幸い、翻訳の依頼を数件頂きました。時間配分をあまり考えずにお引き受けしたら、結構、それぞれの納期の厳しいことが分かり、今は外出もせず、慣れない翻訳作業に勤しんでいます。

このクライアントについては、日本で何度か会議を通訳させていただいたことがあったので、業界やその背景、そして資料の文言について以前通訳したときに準備した資料が使えるし、比較的時間をかけずに納品できるかと思いきや、翻訳って本当に恐ろしいほど時間がかかりますね。

以前、通訳者の大先輩が「通訳として仕事を始めるとどうしてもこの仕事以外に目が向かなくなるけど、ある時期になったら通訳の仕事をセーブしてでも可能なら翻訳の仕事も手掛けた方がいいですよ。この仕事の性質上、知識、情報、語彙に関し、どうしてもアウトプット一辺倒になってしまいがち。じっくりと取り組める翻訳は、語彙力増強という意味でも理解力強化という意味でも、もちろん違うアプローチが必要になるけど、最終的に通訳のパフォーマンス向上に繋がるはずだから」とおっしゃっていたことを思い出しました。

本当にそうだと良いのだけれど…そうなることを願いつつ、もう少し机にかじりついてみます。

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昼顔

外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。

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