在外選挙
さるるんさんもロシアではなく、帰国時に投票されたとのことですが、私も在ニューヨーク総領事館まで一足早めに投票してきました。私にとっては初の在外選挙です。
早いものでNYに越してきてほぼ1年。赴任時に在外選挙人証の登録手続きも済ませていました。あの頃はいきなりの福田総理の辞任劇から麻生総理になったばかりということもあり、登録はしたものの、まさかこんなに早く在外選挙を体験することになるとは思いもしなかったです。
恥ずかしいことに投票前まで各党の政策など全く調べていなかったので急いでそれぞれのHPから政策を印刷しました。そして分野毎に比較しましたが、見栄えや聞こえはいいけど、守れもしないし守る気も最初からない「マニフェスト」の薄っぺらさとパッチワークのような一貫性のなさにしばし呆然。
前にも既述しましたが暗黙知の高い言語である日本語だからこそ、明らかにしたくない部分をあえて触れず、代わりに国民の心に残るようなワードを意識的に使った戦略的マニフェストが作成できるんですね。そうなると、私などなんとなくその内容を判ったような気になってしまいがち。大急ぎでしたが、政策綱領を読み比べて、実現実効性の根拠の有無(或いはその可能性)という点を今回の投票の決め手にしました。
さて在外投票の様子ですが、平日だったためか投票に来た人たちの数がまばらでした。それに比べて、各セクションに配置されているスタッフの数が多く、かなり圧倒されました。
投票するには「投票用紙請求書等記載場所」、「交付場所」、「投票記載台」、そして最後に「受領場所」といった上記4セクションを一つ一つ進んでいく手順です。各場所に行くたびに唯一の投票者である私を4、5名のスタッフが静かに見守る形になりました。まぁ、今週土曜日や平日でも夕方以降にでもなれば、投票者がどんどん来場してこれらスタッフもフル稼働していることでしょう。
私にとって母国とは日本だけ。だからこそ世界のどの国に移り住むとしても、常に日本を「魂が帰る場所」として大切に想っていきたいものです。自国に対する「無関心」が一番国をだめにするような気がします。そうならないためにも清き一票!が大事です。