勝敗の行方!
先日、ラグビーW杯日本開催が残念な結果になりましたね。99年のイングランド大会での思い出です。当時勤務していた会社のイギリス本社が主競技場の近くで、たまたま開催中に仕事で行くことになりました。近くには旧Manorのこじんまりしたホテルしかなく、そこは従業員が無礼だとものすごく評判の悪いところだったのですが、私はいつもなぜかすごく親切にしてもらって、飛行機の都合で朝早く到着してもすぐ部屋を用意してくれるし、待つ間にはショートブレッドクッキーと大好きなトワイニングのプリンスオブウェールズがさっと出てくるという、謎の特別扱いでした。W杯のさなか混みあう受付で、何とか部屋はないかと懇願する列の前の人たちは、今予約なしに来て部屋なんかあるわけないでしょう、とけんもほろろに言われています。そりゃそうよ、ばかねと思いつつ、私の番になり勝ち誇ったように名前を伝えると、受付の人は、マダム、ご予約は明日からで承っておりますが——ええっ!私の秘書が日にちを間違えたのです。ところが、ホテルの人たちは、そのホテルを宿舎にしていた南アフリカのラグビーチームと交渉を始めてくれました。選手の一人が今夜はイギリスの親戚の家に泊まるはずだから、その部屋を空けてもらうというのです。あちこちに電話をかけ、その選手を外出先でつかまえ、直接頼みこんでくれました。選手はOKしてくれたのですが、コンディションが変わるのはいやだとかで、監督が猛反対。次の試合に響くと言うのですが、こちらのレディは何十時間も旅行してきた(=譲らないのは紳士らしくない)とか訳のわからないホテル側の説得で、結局私は無事宿泊することができました。夜中に電話がかかってきて出ると、その選手が女性を部屋に入れていると勘違いしたチームメイトからだったらしく、Oh!と言って切られたり、アンタ誰、と言われて事情を説明したりはしましたが、私は快適に過ごすことができ、そして…南アチームは次の試合に負けてしまったのでした。ごめんなさい。そのとき、地元の新聞でどこの国の選手がかっこいいか、という調査をしていたのですが、予想外にも(新聞にもそう書いてありました)日本チームが上位でした。日本チームがいいという女性のコメントとしては、”shorts in shorts(チビちゃんが短パンを履いている)”という感じがいいということでした。