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Bewitched-再度

仙人

通訳・翻訳者リレーブログ

何週か前に、”Bewitched”というタイトルでアメリカのテレビドラマの話をしたのですが、10月からまさにその”Bewitched”が再放送で始まったのをご存知ですか? “Bewitched”は『奥様は魔女』の原題、もちろんwitch「魔法使い」から来た言葉で、魔法にかける、さらに魅了するという意味なので、初めてこの原題を知ったときには、すごく上手なタイトルのつけ方だなあ、と感動しました。アメリカ人の友人に、”Bewitched”は日本ではなんという題名だったのと聞かれて、”Madam is a witch”という意味だ、と言ったら根本的なテーマが台無しじゃん、と憤慨されたことがありました。
その『奥様は魔女』なのですが、NHKの衛星第二放送で木曜深夜、再放送を月曜朝に2話ずつやっています。懐かしいドラマをやっていても、当時はおもしろかったのに今見るとさっぱり、というのもありますが、これは今見てもじゅうぶん楽しいです。そして、普通のサラリーマンであるダーリンが家の中などでタバコを吸うシーンがちょくちょく出てきて、ああ、古きよき時代、と思ったりします。
北浜晴子さんの声で慣れ親しんでいたのを英語で聞くのは、結構新鮮です。ちょっと驚いたのは、40年前のアメリカのドラマって、こんなに日本人にとって聞き取りやすい英語が話されていたの、ということです。文法的にきちんとした表現、発音なので、これから慣れていきたいと思う方の英語のお勉強にもいいような気もします。”Huff”とか見たあとに、こういう昔のドラマを見ると、言葉って変わるんだなあとつくづく思います。ま、40年ですからね、変わって当然なのでしょうが、だからこそ、はやりすたりの激しい会話を学校で教えても仕方ないのでは、と思ってしまうのですけど。

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記事を書いた人

仙人

大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」

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