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エイリアン vs. プレデター

仙人

通訳・翻訳者リレーブログ

明日からもう師走! で、今年を振り返って、印象に残ったこと。いろんな国からかなり高齢の方々が集まられた場で通訳をしたとき、しみじみ実感したのは、元気な人は、よく食べる! 食べるから元気なのか、元気だから食欲もあるのか、どっちがニワトリで卵なのかは不明ですが、ともかく、90歳近いじいさんたちが、食う、食う! パワー全開でしゃべりたおす! スポーツ関連のイベントだったので、まあ平均的老人よりは元気な人が多いのは当然としても、この私が——「パワーあふれる」と形容詞をつけられることが多く、異常な元気さにエイリアン呼ばわりされたりもする、頑強バディの私が、ええっ、また食べるの? というぐらいの食欲。しかもかなりヘビーで脂っこいもの、もちろんお肉は毎日で、通訳は早食いでなきゃとスピードにも自信があったのに、周囲の食べっぷりはまさにoverwhelming! 国籍人種は無関係に、日本人も含めて、みなさん! 一緒に通訳をした方の話では、枯れた雰囲気で有名な某政治家さんのpredatorぶりもすごいんだよ、猛烈に肉ばっかり食べるのよ、みたいなことでした。
マリコさんも「ごはん通訳」のことを前に話題にされていましたが、よく食べ、早く食べ、それでもきちんと消化できる体力って、通訳の第一条件では、と改めて思いました。「気力」というか、やりたいと思う強い気持ちがいちばんだと信じていたのですが、そういう気力も、結局体力がなければわいてこないのかも、とか思ったりして。パワーあふれるおじいさんたちを前にして、ステーキをほおばりながら、失礼、ちょっと待ってね、と肉を飲み込み、何事もなく通訳を続けられる根性の前に、ステーキが連日続いても収められる胃がないと、どうしようもないような(ステーキが二日、翌日しゃぶしゃぶ、その次の日はすきやき、その間おやつに3日続けてラーメン、明けた夜にパーティって尋常な人では厳しくないっすか?)それに、パワフルじいさんたちって、なんとなくですが、よく食べる人を信用するみたいで、捕食行動を共にすると信頼関係がすばやく築けたり……。
そういう体力がない場合はどうすればいいか。うーむ。ある、と信じ込む気力? ってまたニワトリが卵になっちゃいましたけど。

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記事を書いた人

仙人

大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」

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