金太郎
筋肉を大きくするのを趣味にしてはや数年。最近よく「おっさん」に間違われ、60%自慢、40%困った感を味わっています。プールで泳いでいると、「どこのパワフルなおじさんだろうと思うと仙人さんだった」と言われ、公園を走っていると高校生の集団が「あのおばさん、はえー」「あれって、オヤジじゃねーの」と会話しているのを耳にします。昨年六月に髪を切って(ワールドカップでオーストラリアに負けた翌日、あまりのショックに長かったのをばさっとショートにした)女性的な記号が消えてしまったということもあるのですが、なんだかすごいもりもりの体……。妹から「そんな体になって、何を目指して、どこへ行こうとしているのか?」と問われ、「熊と素手で戦える体を目指して、足柄山へ行こうとしている」と答えていたのですが、いえ、それは冗談ではあるものの、ジムのアルバイトの大学生の男の子(超もりもり筋肉さん)からも、「そろそろ熊と戦えそうっすね」と声をかけられる日々。
翻訳者、これでいいのか?
実は昨年3月にひどい大腰筋の肉離れをして、それを治そうとお肉ばっかり食べてたのが、大きなターニングポイントだったような。いわゆる体育会系の人ってマゾ気質だとよく言われますが、私もまさにそれで、痛くなるまで体を酷使しないとスポーツしたという充足感を味わえなくて、どこかが筋肉痛になっていないと不満を感じます。ところが鍛えていくと当然、ちょっとやそっとでは筋肉痛を味わうことができなくなり、もともとできなかったことは体が反応しないからいいのですが、昔できたことで今の年齢では対処できなくなっていることをついやってしまうと、ぶちっ、めりっという感じで筋肉が断裂していき、それを治そうと、さらに鍛え……。
今はまた股関節まわりの筋肉が肉離れ寸前状態。内向的な(イメージの)職業と体つきのギャップの大きさに疑問を感じながら、この機会にジムは休んで、少し仕事を先に進めないと、と思っています。