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通販番組における通訳の秘訣?!

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

昨日は某通販番組での生放送内の「同時&逐次」進行のお仕事でした。
 
 このお仕事は毎回緊張はするものの、毎回学ぶ事が多い大好きなお仕事の一つ。と言うのも、クライアントである局側、そして通訳エージェント、双方が気を使ってくれて、私の専門のジュエリーに関する番組通訳が殆どだからです。

 以前、ドイツの日本企業でジュエリーのバイヤーとして働いていた事と、現在もジュエリー関係の同行通訳でドイツに仕事で赴く事が多いので、10年以上ヨーロッパ・特にドイツジュエリーに携わっていると、どこかで誰かと繋がっていたりします。

 昨日初めて担当したブランドのドイツ人女性社長も、私が年に2度は行くドイツの「イーダーオーバーシュタイン」 Idar-Obersteinと言う宝石の街に自社研磨工場を所有し、最高品質のペルシャターコイズをメインに扱っている方でした。そしてお互いジュエリー業界での共通の友人・知人が多く、ビックリ。前回のゲストの時も、彼女のジュエリー学校時代に仲の良かった先輩が私が最近頻繁に連絡を取っているデザイナーだったりして、このお仕事では嬉しい繋がりが重なっています。

 私はキャスト(番組を進行させてくれる司会者的役割の方)さんと
メーカーからの外国人ゲスト、通訳者、計3人での打ち合わせ時間より通常30分以上は早く局に入ります。待合室でゲストを捕まえ、商品に関する事前情報を貰い、更に世間話をして、本番に向けて少しでもリラックスした雰囲気で臨みたいからです。
しかし、昨日はゲストが打ち合わせ時間ギリギリに現れ、予定外。しかし、打ち合わせが出番1時間半前から始まったので打ち合わせ後、約1時間ほどはゲストとお話が出来ました。
 
 そこで、商品アピールに使いたいキーワードの形容詞を可能な限り聞き出すのが私なりの対策法です。特にジュエリーでは、ゲストが同じ言葉を何度繰り返しても通訳者としては、その形容詞を如何にジュエリー向きの綺麗な日本語に訳し、またくどくならないような美しい別の表現で再度うまく訳していく。これが通販番組で生放送と言う番組の特性上、非常に大切だと私は思っています。
 
 昨日は大変な高額商品でしたので、ゲストの彼女も放送時間30分の間に工房の写真や鑑定書など、いろんな物を見せたり紹介したくて焦っていましたが、売り上げは上々だったよう。そして、今は鉱脈が全て閉鎖になってしまって産出不可能なペルシャターコイズの煌びやかで気高い青さに、私も魅了されました。
 
 私としても、彼女に大変丁寧にお礼を言われ、満足な結果に終って一安心のお仕事でした^^

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記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

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