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今年の反省・そしてこれからの課題

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

通訳のお仕事も、そのお客様とお付き合いが長くなったり大きなイベントで泊りがけの長期に渡るお仕事だったりすると、「あれ、私って通訳だったっけ?それともコーディネーター?それとも旅行会社のガイト??」と何屋さんになっているのか、自分でも混乱してきたりする。

 通訳はあくまでも言葉を的確に美しく伝える職業だとは自分でも認識しているし、どちらの立場に偏る事無く正確に訳していく言葉伝達職人と思い、私も仕事をしているつもりである。

 つ、つもり・・・なんですが、もうあらら〜と言う自分の首を絞める事になるドツボにはまってしまう事もあるのです・・・。

 通訳者は双方の言葉を理解出来ると言う立場から、あらゆる情報を知り得てしまうし、いち早く全体の流れを掴めたりもしてしまう。

 だから、お客様とコミュニケーションがスムーズになって来たりお付き合いが長くなればなるほど、知っていて当たり前、じゃあ、これどうなってるの?ついでにこれもお願いね!みたいなパターンに陥る。深みにはまると、通訳業務を超えて殆ど個人秘書状態である・・・。しかし、通訳業務も当たり前の様に要求されるわけだから、かなり一杯一杯状態。

 これは、別料金です、やれません。と言ってしまえばお終いなんだし、ストレスも貯まらないのだろうけど、私はなかなかこれが出来ない。

 頼まれると断れない、人に頼んだりして時間が掛かるんだったら己でやってしまえと言う、自らの性格が災いしているんのは充分に分かっている。自分が悪い。最近ドツボにはまった長期の仕事では、集中力が何度も切れ掛けて、通常の通訳業務に支障をきたすギリギリだった。

「お客様に優しく、自分に厳しく、プラス職業的プライドを!」
この言葉が今年何度自分の中で呼応していたか分からないが、残された2007年の何日かを再度自分の仕事のスタイルを見直す時間にも充てたいと思う。

 そして最後は美味しい赤ワインでマッタリ今年を締めくくりたい。

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記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

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