BLOG&NEWS

衝撃記事から子育てについて考える

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

最近読んだ記事の中に非常に興味深いものがあった。と言うか、かなり衝撃だった。

ある婦人科医が病院の授乳室を覗いたら授乳中の女性の殆ど、約8割以上が携帯電話をいじりながら乳幼児に授乳していたと言う。

私は率直に心から恐ろしいと思った。もちろんお母さんは忙しい。子育て期間中のお母さんが自分だけの時間を作るって本当に大変だと思う。でも、授乳室で8割以上の女性が携帯メールをしながら授乳している様子を思い浮かべて欲しい。

私は既婚者だが、子供はいない。けれど、子供を預かる事はなぜか多くて、日・独、ハーフいろいろな国の子供たちを見ているつもりだが私が知っている母親達はしっかりと子供を見つめ話しかけながら授乳をしていた。母親の体温と言う直接のぬくもり以外にも、乳幼児は母親からの愛情ある目線、語りかけが必要なのではないか。

ドイツで子育てする日本人女性に話を聞くと、ドイツの保育所・幼稚園は本当に自由奔放で子供を遊ばせてはくれるが、読み書きや読み聞かせなど幼児教育的なものは殆どしてくれないと嘆く人が多い。もちろん一長一短で、ドイツの幼稚園の方が、子供が伸び伸びと遊び日本に居るときよりも数段と明るくなったし、児童同士の交流が多いから言葉も早く覚え、より自立心が芽生えたと言う親御さんも多い。

反対に日本の保育園・幼稚園に通わせた在日ドイツ人の反応は殆どがすこぶる良い。大体は私立の幼稚園やバイリンガル幼稚園だったりする場合が多いのだが、遅くまで預かってくれるし、給食もお昼寝もある。そして読み書きなど幼児教育も積極的にやってくれると皆感心しきり。

写真のアメリーちゃんの両親はドイツ人で、お父様の仕事の関係で日本に4年駐在していた。アメリーは2歳前から日本のバイリンガル幼稚園に通い、(しかし幼児の9割は日本人)6歳になる前に帰国したのだが、ドイツで学校選択のテストを受けた所、小学一年生に入学可能と言われ、6歳前に小学校への入学が飛び級で決まったと先日ドイツから報告があったばかり。

日・独どちらが良いかは本当に一概には言えないけれど、やはり幼い頃から両親の愛情をたっぷり受けながらも、良い事と悪い事の区別がきちんと判断できる子供になってくれる事が一番ではないかなと私個人としては思う。そして私が授乳をする様になった暁には決して携帯をいじりながら授乳はしないと深く心に誓う。

Written by

記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

END