犬が居る生活
ヨーロッパに長く滞在する上で
一番寂しいなと思うのはいつも飼い犬の柴犬
ハナに会えない事でした。
仕事柄出張が多いので、留守の時には大学生の
アルバイトの子に散歩を頼んだり、親や近所の方に
お世話になったり。
10年ほど前からアメリカからじわじわと火がつき、
ここ何年か前からヨーロッパでも柴犬が非常に増えて
人気です。
ヨーロッパで出会う柴犬や秋田犬は、やはりあちらで
繁殖されている犬たちも多いので、気候や風土に適応
してしまって、何となく洋犬顔に見えたりも。
昔から、子供の躾と犬の躾はドイツ人にやらせろ
と西欧社会では言われています。そう言われていた位
なので、本来やんちゃで頑固な柴犬でもドイツの日本食料理屋
さんでご主人様の脇で大人しく座って待っているのには
本当に感心しました。
そんなお犬大国ドイツでも、糞害はかなり問題になっていて
大きな公園に最近では、糞用ビニール袋が掛けてあったり、
注意書き看板を見たりしますが、散歩中に糞をきちんと始末する人を
私はドイツであってもイギリスであっても見た事がありません。
この点において、ヨーロッパの人が日本に来たり、話すと
非常に感心するのです。日本で今やシャベルやうんち袋を
持ってお散歩に出るのは常識です。
しかし、日本でもそんな話をしながら
ドイツ人ゲストと歩いていると、散歩道の途中の道や森に不法投棄が
あったりして、人が見えない所にはゴミを置いていく
自国人に恥ずかしいと思う日々です。
しかし、そんな私のお散歩日よりも、8年飼った
柴犬ハナが一昨日交通事故で死んでしまい、当たり前だった
犬が居ると言う生活が目の前で、一瞬で、奪われてしまいました。
元気だった頃のハナの写真です。近所の柴犬ジョンタ
と遊ぶのが大好きでした。出張に行く際の散歩の手配を
心配する必要はなくなりましたが、犬連れで散歩をする人が
街中に溢れているドイツ・ヨーロッパに行くのは非常に
辛くなりそうです。