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通訳者の基本として

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

 通訳者の基本中の基本だと
私が思っているのが、如何なる時も
通訳者は中立な立場に立ち、
相手の(または両者の)
意としている事を忠実にきちんと訳すと言う事。

 これは、本当に当たり前の事なのですが、
意外と難しくトラブルになる事も多いようです。

 展示会などのブースでの通訳は
商品を売り込むためのお手伝い通訳的な意味が
大きいので、そう言う場合を覗いて、
例えば、日・独両社のトラブルや契約事項の確認などは
本当に気をつけなければならない通訳案件です。

 プロとして通訳料を頂いて
仕事を始めてから大分立ち、会議や契約の立場に
立ち会って来た事は数知れず、多くが代理店契約、
時にはドイツ側の会社がある時、突然全く知らない人に売られ
急に今までの契約は解除、
日本側が大変な事になり、ドイツまで同行して
新しいオーナーを日本側の方と弁護士と追いかけたりしました。

 しかし、どちらかの立場になって、ましてや
味方になって通訳してるとか、言われた事は一度もありません。
言え、正確に言えば昨晩まで・・・。

 日本側が思っていたように行かなかった結果で
会議は終了し、私の通訳料の件で翌日お電話がありました。

 元々私は先輩通訳者のピンチヒッターで行った数日間でしたが
大変ハードな3日間で、最後は終電を逃し、急遽泊まり。
でも、通訳に関しては本当に普段だったらあり得ない、
(いや、通訳者としてはありえない・・・)12時間ぶっつづけの
ミーティングでした。私が残業代は頂きたいと言う
お話しから、それが御気にめさなかったのか、
「ミーティングの最後の方は、相手の味方と取れる通訳だった」
と言い始められ、私は本当に心底ショックでした。

 それだけは私はないと言い切りましたが、
あんなに頑張って長時間ふらふらになりながら
仕事したのにと、昨晩は悔しくて悔しくて本当に眠れませんでした。

 しかし、紹介してくれた先輩通訳に
報告すると、話がうまく進まなかったりすると、
他の通訳者にも同じような事を毎回言っているそうで・・・。

 そう言うお客様と会った事がなかった私は
今まで偶然にも恵まれて居ただけなんだと思いました。

 今回は本当にいろいろな意味で勉強になった
お仕事でした。合掌・・・。

 

 

 今日の関係のない一枚。先月のソウルでの人生発
一人焼肉。大好きな豚肉の3枚バラの焼肉サムギョプサルです。
普通一人前の値段が書いてあっても、絶対に2人前からの
注文と言う所が多いのに、受け付けてくれた優しい
豚肉専門の焼肉やさん。コックさんも接客もオーナーも全て
女性でした。もちろんいろいろおかずが付いておかわり自由、
ビール1本とご飯は別に頼んでも1300円でした!

Written by

記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

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