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Yo Ro Shi Ku

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

私達が日常頻繁に使用する
「宜しく!」と言う言葉。

 何気なく、いろんな場面で使っていますが、
その「宜しく」の意味は、その場、その状況で、
微妙に違いますよね。

 通訳者としても、軽く「それでは、一つ宜しく」
と言われても
そんな短い言葉でドイツ語では訳せないので、
その状況に応じて
訳す様にしています。
それを考えると、宜しくって本当に便利な言葉。

 「宜しく」には、大きく分けて3つあって

 1、誰かに宜しく伝えてと言う挨拶的に使う場合
 Viele liebe Gruesse an 誰々 von 誰々
 *an 誰々に対して von誰々から宜しくね
 
 2、物事や事象に対して、取り計らいなどをお願いしますと言う意味
 例えば: Ich bitte ganz herzlich darum

 3、両社の将来的な関係性において、お互いうまくやって行きましょうと言う意味合いで、
   宜しく!と言う場合
  Auf gute Zusammenarbeit !
* 一緒に良いお仕事できる事を願ってとか、喜んで!と言う
 ドイツ語の意味合いで私は訳します
 
 と、これは本当に一例ですが、
こんな3つの感じの場合は、この例文で私は訳すことが多いです。
もちろん状況によって少しバージョンを変えたり、様々に
宜しく!は変化はしています。

皆さんの訳し方も教えて下さいね^^

 本当に、一言で済む、宜しく!宜しくお願いします
って便利だけど
意外に駆け出しの通訳には、
通訳泣かせなだったりするフレーズなんです。
結局、慣れかな。宜しくの一言で迷って、
和やかな挨拶の雰囲気で時間をロスする訳にはいきません。

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記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

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