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鰯の頭も信心から…?

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 一人ひとりの性格は、どこまでが持って生まれたもので、どこからが環境によって形成されるものなのでしょう。私はと言えば、超・短気&現実的な父と、超・呑気&楽天家の母の間に生まれ、超・短気&楽天家に育ちました。短気な部分は多分に持って生まれた性格だと感じますが、楽天家の部分は、どちらかというと楽天家の母を見て学んで身につけたもの、という気がします。でも、この楽天家であることが、非常に私を助けてくれています。何と言っても「私は幸運なんだ」、と常日頃小さい頃からずーーっと刷り込みのごとく聞かされているうちに、本当に心からそう信じるようになってしまったのです。もちろん、不安に陥るときもありますし、気持ちが沈むときも、あります。ですが、大抵において(意識が覚醒している時間の80%、いやもしかしたら90%以上は)「自分は大丈夫、自分はツイている、自分はラッキーなんだ」と信じている気がします。翻訳の仕事をするようになってからは、それまでの組織に属している状態とは大きく違って、自分で道を切り開いてお仕事をいただけるように努めなくてはなりませんし、一度いただいた依頼を次につなげられるよう、常に向上するべく努力する必要があります。こういうときに前向きな姿勢を持っていると、なにやら「ポジティブエネルギー」のようなものが、例えばメールの文章の端々からも漂って、真の努力にさらに下駄をはかせてもらっているような気になります。もちろん、この楽天家の性格が災いして、本当であればもう少し危機感を抱くべきときでものんびり構えてしまう、という可能性もなきにしもあらずではありますが、さすがにそこはもう社会人○年目、そこまで見通しが利かないことはもうない、と信じています。そして、何よりも「自分は大丈夫」と信じていることで、次に向けて新たな一歩を踏み出す力が湧いてきます。「今、目の前の状況が必ずしも良くなくても、その更に先には必ずいい結果が待っているはず」と信じていられることで、目の前の苦しい状況(例:納期が迫っているのに、なかなか終わらない!とか、どうしてこんなに仕事が来ないの!?とか…)にも耐えられるのです。そして、少し良くなった状況に甘んずることなく、常に前向きに自分を信じて前進していければ、こんなにいいことはないでしょう。加えて、思った以上に幸運にことが運んだ際には、周囲の人たちへの感謝も忘れないようにしたい、と思っているのですが…ちゃんと実行できてるかナ?

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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