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夏休みの楽しみ

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 このブログが投稿される頃には、夏休みをいただいてプーケットに滞在している予定です。タイには過去にも何度かリゾートで訪れましたが、ご飯も美味しく、人も温かくて大好きな国です。でもおそらくお盆もピーク時期なので、日本人で溢れかえっているかな?とも思いますが、年に一回の夏休み、思いっきり楽しんできたいと思います。
 今回の旅行で何よりも楽しみなのは、昼間からビーチやプールサイドで寝そべって、お酒でも飲みながら読書をすること。普段はついつい細切れになりがちな読書も、夏休み中は好きな本を心ゆくまで読む時間が取れるのが嬉しいです。今回のお休みに読むべく、ハリー・ポッターの最終巻も温存しておきました。(もっとも、ハリー・ポッターものの、あのややどんよりした空気感は、南国の空の下には似つかわしくないという気もしてはいますが…。)そしてもう一つ実行したいと思っていたこと。それは、訳本としてしか読んでいなかった作品の英語版を読む(およびその逆)ことです。以前にも少し書きましたが、翻訳本を読んでいると、作品に没頭する前にどうしても「この単語を使っているなら元の文章はこういう文章かな」とか、「きっとこれはこういう文章だっただろうに、どうしてこう訳するんだろう。私なら、こんな風に…」となってしまって、内容に集中できないことが多いのです。でも、その作品が翻訳した本として世に出るまでには、翻訳者本人のみならず、出版社の編集者などを含めた複数の人の目を経ているわけで、その文章を選ぶに至ったのはそれがもちろん最適であるからに違いないのも百も承知です。というわけで、時間のある今回は是非、その比較を楽しんできたいと思います。それにしても、こういう比較作業は、もっと全体的に時間のあった以前は時々楽しみでやっていたのですが、その頃はあまり翻訳について詳しく知っていたわけでもなく、漫然とただ日英両方を読んだりしていたものでした。その比較が一番生きるはずの今、ついつい目新しい本が読みたいばかりに、日英両方を読むということをあまりしなくなってしまったのは惜しいことだ、と今更気づいた私でした。

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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