広辞苑第六版!
先週のPCの不調は奇跡的に何の前触れもなく修復されました。突然調子が悪くなることはあっても、突然調子が良くなるのは初めてだったので正直ビックリしましたが、私の想いがPCに通じたのだと信じることにしました。もしくは、このまま調子が悪ければ自分がお払い箱になる可能性をPCが察知したのかもしれません。そこへ、かねてから注文してあった広辞苑第六版のDVD版が到着しました! 翻訳の仕事に辞書は不可欠です。そして、おそらくどんな翻訳者もそうだと思いますが、複数の辞書を参照して、その中から最適な用語を選ぶのが大事。そうなるとスピードが要になりますから、私は結局PCのハードディスクにインストールできるタイプのものばかりを愛用しています。ですが、実は国語辞典はこれまでずっと、紙の広辞苑第五版と、いわゆる電子辞書の広辞苑第五版を併用しており、ハードディスクのものを購入するチャンスを逸していたのです。しかも、紙の方の辞書は、最初の職場を辞めるときに記念にいただいたものだったので、尚のこと思い入れがありました。でも不便さは否めない…、と考えていたところに、新版の広辞苑が発売になったわけです。喜び勇んで注文して、ようやく手元にやってきました。ハードディスク版の辞書を新しく購入するのは久しぶりだったのですが、その進歩ぶりにビックリ! 見出し語を、前方一致や後方一致、部分一致で検索できるのみならず、季語検索や、条件検索(イギリス&作曲家、と入力すると英国の作曲家が表示されたり)、さらには色見本や、音声検索、そして動画検索まで! 音声の中にはクラシック音楽や日本の民謡など、そして動画の中には相撲の決まり手や祭事の様子など、実に多彩です。とりあえずさっとインストールして、後は使いながら馴染んでいこうと最初は思っていたのですが、あまりの面白さにインストールしてから色々といじくりまわしてしまいました。うーん、日本に冠たる国語辞典が満を持して発売したハードディスク版の製品だけのことはある、と感心しきりです。これからしばらくは必要以上に辞書ばかりひいてしまいそうです。つくづく、PCの調子が回復していて良かったと胸をなでおろしました。