時には気持ちを切り替えて
在宅での翻訳生活も大分板についてきました。でも、未だに慣れきることのできないのが、「締め切りに間に合うだろうか」という焦燥感。仕事を請ける際には必ず多少余裕を持って受けるようにしてはいるものの、通常以上に調査が必要な文章であったり、そもそも仕事以外で突発的に何か問題が起きたり(例えば子供が熱を出したりなど)して、予想以上にぎりぎりまでかかってしまう案件もたまにはあります。もちろん、どんなにぎりぎりになっても、その締め切りを過ぎることは許されませんので、何がどう突発的に起ころうが、とにかく締め切り厳守!なのですが…。とはいえ、翻訳に限らず、焦って、煮詰まって仕上げた仕事はロクな結果をもたらしません。頭の中は、「いかに早く仕上げるか」と、「どうやったら煮詰まることなくこの案件に取り組めるか」とが互いにせめぎ合って、もうすっかりパニックになってしまうことも、時にはあります。そういう時は、まずは冷静に分量を分析して、現実的な計画を、なるべく詳細に渡って(例えば、今から1時間でここまで、お昼までにはここまで、さらには夕方までにはここまで仕上げる、といったように)決めます。そして、最近になってからは、多少その計画からずれてもとにかく体力的にムリになってきたら思い切って一旦寝てしまうようにしています。その際の呪文は、「明日は明日の風が吹く」。厳密な計画に振り回されて、体力的にも辛くなって、発想もカチコチに凝り固まってしまうのでは、出来上がった訳文はおそらく最悪の出来です。そこで、せめて最低限、発想が凝り固まってしまうのを防ぐためにも、多少思い切って一旦区切りをつけているのです。一旦寝てから起きると、不思議と気持ちも楽になって、発想も多少柔軟性を取り戻します。そこで再び自分を鼓舞して、残りの作業にとりかかるわけです。あぁ、今正に私はそんな状態の只中にあります。本当を言えば、今晩も多少ムリをしてでもあそこまでは仕上げたいと思っていたのだけれど、最近の寝不足がたたって、今日はこれ以上はムリそうです。…というわけで、今日のところは寝ることにします。明日の朝、ちょっと早目に起きて、新しい気持ちで再度作業を続行することにしようと思います。明日は明日の風が吹くはず、と信じることにします。