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いつも思うこと

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 翻訳を生業とするようになって早5年半。いつまでも「まだまだ駆け出し」と思っていたけど、数字にしてみると客観的には「そろそろ中堅どころ」ではないかと思う。気が付けば最初のOL時代よりも長い期間を翻訳者として日々を過ごしていることにもなった。でも、この5年半はOL時代よりもずっとずっと早く過ぎ去った気がしている。とにかくがむしゃらだったからだろうか。翻訳の勉強を始めたころは自分が翻訳を生業として生きていけるかどうか、不安で不安で仕方がなかったのを思い出す。今でも時々、どういう巡り会わせで私が翻訳と言う仕事で口を糊することができるようになったのだろうか、と突然考え始めるときがある。組織に属さずに、一人で仕事をしている分(特に在宅になってからは)、どこかで尽力をして私に仕事を下さっている人がいるのだ、ということを強く意識する。ほかにも依頼する人はたくさんいただろうに、敢えて私に依頼してくれる人がいる、というのは本当に嬉しい。それに私は応えられているだろうか。思えば、普段の生活はとにかく納期に追われっぱなしの感がある。明後日にはこれを納品したら、次は明々後日にあれを納品して、週があけたらこっちを納品して、と息つく暇もない。でも、その合間にちゃんと反省もして、次に同じような案件を請けるときには少しでも精進していたいと思うのだけれど、それもきちんとできているだろうか。きっと、納期に追われていると感じつつも日々翻訳と対峙できているのも、自分が文字が好きで、読むのが好きで、書くのが好きだからなんだなぁ、と思う。そして、週に一度、このコーナーで自分の思いを書き散らして気持ちに一区切りをつけることができたのも、自分の気持ちを整理して、一段落をつけるのにとても役立っていたように思う。とは言え、やっぱりまだまだ気持ちは駆け出しの私。大見得を切って翻訳論をふりかざすほどの経験も知識もない。皆様には拙い私の思いを吐露してしまった感もある。私の投稿は今日でおしまいです。立派なことは何一つ書けなかったけれど、こういう翻訳者もいるんだ、と感じていただけたら嬉しい。この業界は広いようで狭いから、この投稿を読んでくださっている方にも、いつかまたお会いすることもあるかと思う。そのときには、翻訳者として一層成長した私に会っていただけるよう、日々精進したい。「パンの笛」として投稿する機会を下さった皆様、ありがとうございました。そして、今まで私の投稿を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。またいつの日か、お会いしましょう。

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記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

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