機能停止中
まいりました。
インフルエンザにやられております。わたしとしたことが。
発熱、頭痛、咳、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、鼻づまり・・・とひととおり「胸から上」はやられまくりましたが、なんとか「腹痛・胃腸障害」は免れて終わりそう。
しかし、油断は禁物。いつぶりかえすかわかりませんから、とにかく用心用心、消化のいい栄養のあるものをたべて、極力外には出ず、暖かい部屋でぬくぬくと過ごすがよし。
そんなわけで、どうも体力が落ちているので、書く文章にもあまりパワーがないかも知れません、あらかじめ、おゆるしを。
日がな一日ふとんの中、という数日間をすごし、しかし、気づいたこともあります。
それは、本を読むのはかったるく、起き上がって飲んだり食べたりもままならないときの、「音楽」の癒し効果。
普段はなにげなく聞き流しているクラシック音楽のCDが、こういうときには血管のなかにしんしんとしみ込んでくるような響きに聞こえます。おだやかに寝ていなければならないときには、ハートにジンジンくるバイオリンやギターより、やはりピアノがオススメですね。
とはいっても、わたしは最近の若い演奏家のことはあまり知らなくって、もう死んじゃったひとばかり、いわゆる「往年の巨匠」と呼ばれる人たちのCDしか持っていないクチですが、彼らこそまさに「元祖・癒し系」だったのだ、と発見いたしました。
ケンプを聞けば瀟洒な春の花を湛えたヨーロッパの庭園が脳裏に浮かぶし、フランソワを流せばこの私のジャングルルームにテュイルリー公園の風船売りがやってきたみたいだし、ベネデッティ・ミケランジェリのCDにすれば摩周湖の水の輝きに目と心を魅了されるに等しい感動が、わが病身をつつんでくれるのですよ。
ああ、どれもこれも、副作用皆無の天然抗生物質、ハイパー・マルチビタミン。いままでこんなお宝をたださらりと聞き流していたなんて。
ほんとうの芸術は「からだにいい」のですね。
さて、もうしばらく養生して、寝ながら「字を読む」元気がでたら、ガーデニングの本でも買い込んで「冬に種を蒔く花」を調べようっと。
(そしてこうやってパソコンに向かって日記をしたためるのは、今日の私には過剰労働・・・こんなの、ほんとに初めてです、とほほ。)