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犬ケ島

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

ウェス・アンダーソン監督の映画「犬ケ島」(英語の題名は「Isle of Dogs」)を先日、家族で見てきました。
日本では5月25日から公開中とのこと。日本語予告編はこちら
映像は予告編で見ていただくとして、舞台は日本(をモチーフにした架空の町)。面白いのは、犬が英語をしゃべり、登場人物たちは日本語をしゃべることです。日本語のセリフには字幕が付かないので、ニュージーランドで見ると、犬がしゃべっていることは分かるけれど、人間たちがしゃべっている言葉は分からない、という、通常とは逆の状態になっていることがなんだかおもしろかったです。看板や商品なども背景も細かく書き込まれているのですが、すべて説明なしの日本語。ですから、両方の世界が分かるのは、両方の言語が分かる人だけなのです。日本では、英語に字幕を付けて公開されているようなので、ちょっと本来の世界観とは違ってくるように思いますが。
わざとリアリティを出さない、不自然な動きのパペットによる映像が不思議な異国情緒と相まって、独特の世界観が作られています。撮影の責任者がニュージーランド出身の方だそうで、こちらでもわりと話題になっています。この方を取り上げたニュース番組のリンクはこちら(ニュース映像がNZ以外でも見れるといいのですが)。
ストーリーは割と単純ですが、この不思議な世界観による「外から見た日本」を味わってみてはいかがでしょうか?

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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