And Then There Were None
先日、NZのテレビで英国BBC2015年制作の「And Then There Were None」、邦題はご存じ、「そしてだれもいなくなった」が放映され、ミステリー好きの娘と二人でワクワクしてみました。
舞台設定は原作どおりとのことでしたが、原作はもちろん読んだことがあるものの、はるか昔のことでプロットを覚えておらず、新鮮に楽しめました。最後の種明かしだけは、「えー、そんな隠し方、ありー!?」となりましたが、これが原作どおりかどうかは未確認です。
ドラマは丁寧に、贅を凝らして制作されていて、まず、舞台となる島のお屋敷がとても豪奢。室内のセットも非常に作りこまれていました。あと、晩餐の料理もとてもおいしそう。
そしてなにより、俳優たちの演技が素晴らしい。屋敷に呼ばれた10人だれもが、「殺人」と関わった過去を持っています。敬虔なクリスチャンで、手芸好きな年配女性のはずが、裏の狂気を何気なくにじみだし、若い女性は、始めははかなげで地味な感じなのに、だんだんと素顔が明かされていって・・・。
一緒に見た娘は、画面右から3番目の刑事の人間的な後悔を見せる演技に共感したそうです。私は、画面一番左の軍人役のエイダン・ターナーにくぎ付け。次の007の噂も流れているそうで、とにかくうっとり。どこかで見たことが、と思ったら、「ホビット」に出ていたのですね。ドワーフ役とは体形の見せ方がまったく違っていて、おまけにひげをそってさっぱりしていたので、分かりませんでした。
日本では、NHKで11月に放映予定らしいです(NHKサイト)。本格的なミステリードラマをお望みでしたら、ぜひおすすめです!(吹き替えかな? 英語のアクセントがそれぞれ出身が分かるようにはっきりと使い分けられていて、できたら字幕の方が雰囲気が楽しめると思います。)