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Hunt for the Wilderpeople

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

先月の話になりますが、久しぶりにおもしろい映画を見ました。

ニュージーランド映画で、タイトルは「Hunt for the Wilderpeple」。
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お話は、ティーンエイジャーの母親(ニュージーランドの深刻な問題の一つ)から生まれた男の子(リッキー)が、人里離れた山奥に住む夫妻に引き取られるところから始まります。明るくほがらかなおばさんと、無口でがんこなおじさん。リッキーはだんだん心を開き始めるのですが、おばさんが急死。施設に行かなければならなくなったリッキーは、焼死と見せるために納屋に火をつけて家出をしますが、おじさんにあっさり見つかります。ところが、ひょんなことからおじさんがリッキーの誘拐犯と間違われてしまい、山中を何カ月も逃げ回ることになります。

ということで、あらすじだけでは、なんのことやら、と言う奇想天外なものですが、NZの現代版おとぎ話という感じ。ニュージーランドの冬は寒いので、狩りをしながら野宿で山の中で過ごすなんて、不可能でしょう。たぶん。

でも、心情の見せ方がうまくて、例えば、引き取られて初めての夜、リッキーはベッドに湯たんぽ(NZではHottieと言うことが多い)が入っているのに気づきます。そして、おばさんが急死してからベッドに目をやると、もちろん湯たんぽはなく、リッキーはさびしげな表情を見せます。

あと、登場する人たちが「どっかで見たことがある」というなじみの顔ばかり。テレビ中継をするキャスター役も、実際にテレビで活躍している人が出演していました。そのキャスターは、娘が去年卒業した高校にお嬢さんが通っていて、送迎などでよく見かけました。というぐらいに、ニュージーランドというのは狭い。なにしろ人口が450万人ほどですから。

そして、空、森、街並み、家具、服装、犬たち、人々の話し方、そういう一つひとつがとびっきりニュージーランドらしくて、リッキーとおじさんのやりとりが軽妙でおかしく、ところどころにしんみりと涙を誘う場面があり、最後もハッピーエンドで、見終わったあと、すっきり爽快な気分でした。

おそらく、日本では公開予定はないと思われますが、万が一、見る機会があれば、ぜひ。あ、でも、私は、ニュージーランドに住んでいなかったら、おもしろく感じなかったかもしれないです・・・。

ちなみにおじさん役は、ジュラシックパークのサム・ニールです。彼はニュージーランド出身で、お家はクイーンズタウンにあるそうです。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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