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NZの自動車免許

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

ニュージーランドでは16歳から運転免許を取得できます。免許は3段階で、まずは、日本の仮免許に当たるLearner

Licenceを取得、続いてRestricted Licence、Full

Licenceとなります。ちなみに、イギリス英語(NZ英語も含めて)の場合、名詞形(「免許証」)はlicence、「認可する」という動詞で使う場合は、licenseとなる場合が多いです。

我が家の娘は昨年末に18歳。高校を卒業し、大学に入る前のこの夏休みに、ようやく最初のLearner Licenceを取得しました。

この免許は筆記試験。まずは本屋さんなどでRoad Codeというテキストを購入して、交通ルールを一通り勉強。目を通し終わったら、近所のAA(日本のJAFみたいなところ)で申し込み(身元と住所の証明をする)をして、料金(100ドル弱)を払うと、まずは視力検査。続いて、筆記試験をパソコンを使って受験。35問中32問以上正解すると、晴れて合格です。

Learnerは、常に助手席にフルライセンスを2年以上保持している監督者が同乗する必要があります。でも、日本では考えられないことに、監督者がいれば、すぐに公道を運転できてしまうのです。日本の自動車学校のようなものはなく、いきなり運転です。たいていは家族に教えてもらいますが、インストラクターに来てもらって、運転を何回か教えてもらう、ということもできます(家族だとケンカになったりするし)。

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Learner Licenceの場合、日本の若葉マークに当たるL Plateを付けて運転します。

ラーナーライセンスを取得して6カ月を過ぎると、Restricted Licenceの申請ができます。この免許を取ると、監督者がなくても運転できるように。ただし、22時から朝5時の夜間に運転する場合には、助手席に監督者が同乗する必要があります。また、配偶者と子供、親など以外を乗せることはできません(ただし、監督者が同乗の場合、前述以外の人でも乗せることができる)。こういった制限があるので、「Restricted」なわけです。

このステップから、実技試験になります。試験場なんてものはなく、自分で車を用意して、オフィサーがその車に乗り込んで、公道で試験を受けます。もし試験前のチェックで車のブレーキランプが切れている、なんてことがあったら、その時点で不合格です。

そして、Restricted Licence取得後、25歳以上は6カ月、24歳以下は18カ月を過ぎると、ようやくFull

Licenceを申請できます。

ということで、結構長い道のりです。でも、日本のように自動車学校に通うのに比べると、費用はずっと安く、手軽です。また、Full Licenceは10年間有効で、更新自体も写真を窓口で撮ってもらって、視力検査を受けるだけです。日本で免許の更新をするたびに、もっと簡単にならないものかーとうんざりすると同時に、流れ作業の完璧さに感心します。

NZでは、高校の間にRestrictedまでさっさと取って、学校や習い事などに自分で運転して通う、という子も結構いますが、我が家の娘は、「Restrictedは来年のいまごろかなー」などと言っていますから、私の送迎業はまだまだ続きそうです。

なお、日本の自動車免許証を保持し、取得後2年以上経過していれば、ニュージーランドの免許証の筆記と実技試験が免除されるので、基本的には視力検査だけで免許を取得できます。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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