一人で電車に乗った(自慢)話
ニュージーランドに住んでかれこれ14年、初めてこちらで一人で電車に乗りました! ニュージーランド最大の都市であるオークランドであっても、移動はもっぱら車です。しかし、車がなければ身動きができない状態だったのが、人口増加に伴い、この数年でようやく公共交通機関の拡充に力を入れ始めてダイヤが便利になってきました。さらに3年前のラグビーのワールドカップのお影で駅も改装され、すっかりきれいになっています。
我が家から車で5分(歩いてもたぶん15分ぐらい)に最寄りの駅があり、スクールバスに乗れない時に高校生の娘が学校の帰りに利用するので、駅前までは車でよく迎えに行きます。しかし、私自身が電車に乗ったのは、ワールドカップの時に特別に無料乗車ができた電車で、ラグビーファンの家族と一緒に会場に行って以来(会場に行っただけで、試合は見ていない)。
しかし今回、New Marketで開催されていた日本映画の上映会に行くのに、娘に路線の説明を受け、乗り換えはせずに、数駅で到着することを知り、電車を使うことを決意(大げさ)。
駅まではちょうど家の前を通るバスを使い、3駅目で電車の駅に到着。最寄りの駅は改札口はなくて、プラットフォームで日本のSuicaとか、ICOCAのようなカードを機械にtag on(日本では「タッチ」と言う?)します。
あれ、現金の人はどこで切符を買うのだろう? すみません、緊張してフォームにいたので、観察する余裕がありませんでした。
乗って、なによりびっくりしたことは、車内アナウンスと電光掲示板があったこと。私がオークランドで乗るバスには、どちらもないので、ニュージーランドではこういうサービスは存在しない、と思っていました。”Door is closing”、”Next station is…”、”Mind the gap between the train and the platform”など、言っていることは日本と同じ。ちなみに本当に電車とプラットフォームの間のすきまが広いので、要注意です。
電車の「ガタン、ゴトン」という音を懐かしく聞きながら、窓から風景を眺めているうちに、あっという間にNew Market駅に到着。ここは大きい駅なので、自動改札があります。ということにもびっくり。
あと、エスカレーターでプラットフォームから改札口に向かう時に、「Keep left」という表示がありました。つまり、右側を急ぐ人に空けておく、ということで、オークランドルールを初めて知りました。ということは東京式ですね(私の実家がある関西は、右側に立って、左側を空けます)。
で、肝心の映画「利休にたずねよ」は、内容自体はうーん、でしたが、電車に乗るという新しい体験ができたので、よし、とします。会場で会った日本人の知り合いに、「今日は電車で来たー」と自慢したら、みんな(私と同世代の女性たち)にびっくりされました。ふふん。
日本に住んでおられる方には、なにを言っているのか、という内容になってしまいました。すみません。あ、帰りは会場で落ち合った夫の車で帰ってきました。
New Market駅のプラットフォーム。立派だなー。
New Market駅の自動改札口。日本みたいです(たぶん)。