庭の生き物
オークランドはすっかり春らしく、過ごしやすい気候になってきました。しかし、気温が上がると同時に、庭いじりでやらなければならないことが出てきます。
それは、カタツムリとナメクジ退治。植えたばかりの苗を一晩であっという間に食べ尽くしてしまう、にくい奴らです。退治の武器は「テデトール」。つまり、手で取る。
夜9時ごろ、ビニール袋と使い捨て手袋を持って、いざ出陣。カタツムリとナメクジがあちこちでお散歩中です。それをひょいひょいとつまみ、袋に入れていきます。カタツムリの方が殻をつまめばいいので簡単です。カタツムリって、つまむと、「キュウ」と鳴きますよ。
NZのナメクジは、いろいろな種類がいますが、日本では見たこともなかった巨大なもの(10センチはざら)もいます。ひーっとなりながら、ひっぱがしていきます。
夜のナメクジ・カタツムリに加えて、昼はバラの新芽やつぼみに群がるアブラムシ退治。薬品は使わないようにしているので、こちらも必殺技、テデトール。見つけ次第、ぶちぶちつぶしていきます。
アブラムシの天敵であるテントウムシが住んでいるバラは、わりと被害が少ないようですが、一定のエリアで増えていくだけで、お引っ越しの予定はないようです。
庭いじりって、殺生を避けて通ることはできません。雑草だって、同じ植物なのに、邪魔者扱いでわしわし抜いていきます。以前、着物関係のブログでタンポポの絵柄の帯を見かけましたが、私にはタンポポを愛でる気持ちは今のところ、わき起こりそうもありません。我が家で飼っているウサギのキャンディの好物なので、「あ、このタンポポはキャンディが喜びそう」とかは、思いますが。
それにしても、日本ではどうして、カタツムリが歌になったりして親しまれるのでしょうか? こちらではカタツムリとナメクジはまったく同じ害虫としての存在でしかありません。不思議。
我が家に入居されているテントウムシ(中央にいる丸い物体です)は、メタリックブルー。その名も「Steelblue Ladybird」。
1800年代末期に、オーストラリアから害虫退治のために連れてこられた種類だそうです。