はじめまして
はじめまして。
2001年から夫の仕事の関係でニュージーランドに住みながら、翻訳業務を営んでいます。移住当時のこの国に対する知識といえば、羊とキウイぐらいで、今思うと、何も分かっていないことすら分かっていなかったなあ、という感じがします(だからやっていけた、とも言えるのですが)。
そして早いもので移住6年目を迎え、ようやく、何が分からないか、分かってきた、という程度ですが、住んでみなければ分からない、色々な発見や知識が増えてきました。そういった中から、このブログであれこれご紹介していければいいなあと考えています。
さて、ニュージーランドは、日本の3分の2の国土に対し、人口は約410万人ですから、日本に比べればはるかに広々としています。ただ、私が住んでいるオークランドは、そのうち100万人が住んでいる、ニュージーランドでは最大の都市で、都心はさすがにビルが立ち並び、朝晩は交通渋滞が発生します。
私がニュージーランドの最大の特徴を挙げるとするなら、羊でも、大自然でもなく、「移民の国」という点ではないかと思います。ニュージーランドは人口の少なさを補うために、多くの移民を受け入れているのです。
ちょうど先週発表された2006年国勢調査(Census)によると、私が住むオークランドの人種構成比は、以下のとおりです。
ヨーロッパ系 56.6%(全国平均では67.6%)
アジア系 18.9%(中国、インド、韓国、フィリピン、日本と続く)
パシフィック系14.4%(フィジーやトンガなどから、より良い仕事や教育を求めて多くの移民がやってくる。ビザの上でも優遇されている)
マオリ 11.1%(ニュージーランド先住民)
このうち、ニュージーランド以外で生まれた人が37%、となっています。3人に1人は外国から来た、ということです。
また、ニュージーランド人は多くの移民を受け入れると同時に、自分たちが海外に出るのも躊躇しない、という感じがします。実際に、高収入を求める知識層の海外への流出は、深刻な問題になっています。
日本人の多くは、海外旅行こそ気軽に行く機会が多いですが、「いい求人があったから、2、3年アメリカで働いてくる」「やりたい仕事が見つからないから、オーストラリアへ行こうと思う」という会話をする機会は、あまりいないように思います(これは実際に私が知り合いから聞いた発言)。もちろん、英語が母国語であるという要素は大きいと思いますが、国に対する感覚、思いそのものが、同じ言語、同じ習慣を持つ単一民族の国、日本とは違うような気がしています。
外国に住む、ということは、知らないこと、驚かされることが多くて大変な面もありますが、自分が当たり前と思っていたこと、思っていたことさえ気付いていないことを教えられるという点で、貴重な経験を日々、積み重ねています。
今年の年末年始の家族旅行で出かけたタウランガの海辺(オークランドから車で約3時間のリゾート地)