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クラシック三昧

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 オークランドはだんだんと気温が下がり、雨が多くなってきました。夜のコオロギの声も日に日に心細い感じになっています。
 憂鬱な気候になってきますが、楽しみもあります。その1つがクラシック音楽です。秋はシーズンが始まるので、あちこちで演奏会が催されています。
 こちらにいると、クラシック音楽が日本よりも身近です。日本の学校に吹奏楽部があるように、こちらではオーケストラを持つ学校が珍しくありません。さらに、同好会的なアマチュアオーケストラがいくつもあって、あちこちで無料コンサートを開いています。ただし、どこの演奏会もDonation(寄付)を募っているので、設置してあるバケツに、美しい音楽を聞かせてもらえる感謝の気持ちを入れます。
 そもそもニュージーランドでは、グレードというシステムがあって(オーストラリア系かイギリス系が主流)、どのグレードにいるかでその人のレベルが分かります。先生や演奏家になるのは、それぞれ設定されたグレードを取得する必要があります。
 娘のバイオリンの先生はまだ高校生なのですが、先生になるための資格を大学でとっくに取得しているので、教えることができるのです。先生のお父さんもバイオリンの先生で、2年前に娘のバイオリンの先生を探していた時に、「私はもう手一杯だが、私の娘が今年から教えるからどうですか?」と紹介されたのがきっかけでした。
 当時7歳だった娘も、やさしいお姉さんに教えてもらう方が気楽でよかったと思います。別に将来、音楽家に、とはまったく思っておらず、楽しみとして続けてもらえればと願っているので。さもないと、ここまで続けてこれたかどうか。
 その先生がソロを演奏するから、ということで、先々週に、先生が所属しているオーケストラの公演を見に行ってきました。ただこのオーケストラは、最低基準がグレード3、対象年齢が13歳〜18歳ということで、かなりレベルが低め(ちなみに音楽大学の受験資格がグレード8)。一緒に行った夫いわく、「はらはらして聴くオーケストラを初めて経験した。」
 確かに、リズムを合わせるので精一杯という感じでしたが、音楽を楽しんでやっているのが伝わってきました。娘は、我が先生のソロ(レベルが別格)を見て、大いに感動したようでした。
 続いて先週末は、Auckaland Youth Symphony OrchestraのFamily Concertに行ってきました。このオーケストラはグレード8以上、18歳から24歳を対象にしているので、かなりレベルが高く、失敗を心配することなく、音楽を楽しめました。
 こういったアマチュアオーケストラの公演は無料で、あちこちで開催されています。また、オークランドのプロのオーケストラ、Auckland Philharmoniaも定期的に無料演奏会を開催しているので、クラシックに親しむ機会として、予定があえば、家族で楽しむようにしています。
 夢は、娘が所属するオーケストラの演奏会を見に行くことなのですが、どうなることやら。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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