娘の卒業
我が家の娘は日本では小学校5年生ですが、17日の今日、ついに、小学校最後の日を迎えました。こちらの小学校は、5歳からの6年間なので、日本より1年早く、さらに1月から12月の区切りなので、日本の学年とはかなりずれが生じます。
今日は、NZ式の卒業関係の行事をご紹介しましょう。各小学校によってやり方はかなり違いますので、一例として。
12月の最初の週には、お別れ遠足として、オークランド唯一の遊園地、Rainbows Endでお友達と楽しく過ごしました。この日はかんかん照りではなかったものの、湿度がかなり高く、帰ってきた時にはくたくたになっていました。
そして12月10日には、Graduation Ceremonyが学校のHallで開催されました。まず6時から、校長先生がちょっとあいさつした後、各担任から卒業証書が渡されます。とはいっても、日本の厳粛な感じとは対照的に、とてもカジュアル。名前を呼ばれたら壇に登り、握手をしながら卒業証書を受け取るだけです。
娘の学校は3クラスで、1クラスが25人なので、たんたんとしたこの受け渡しが終わった時点で6時30分。この時点で親は追い出されます。
6時30分からはホールに設置されたテーブルで(ブルーの風船が飾り付けてあって、なかなかきれいでした)、ピザとポテト、デザートはアイスクリームというディナーを先生と一緒に楽しみます。
7時30分からはお待ちかねのディスコタイム。9時に迎えに行ったら、ホールの中から、きゃー、きゃーという歓声が聞こえていました。こちらでは、学校でのディスコは人気のイベントです。みんな、大人顔負けのステップで、のりのりに楽しみます。あ、日本では「ディスコ」という言葉はもう使われないのかもしれませんが、こちらではDiscoです。
蒸気した顔で出てきた娘によると、「ものすごーく楽しいディスコだった」そうです。良かった、良かった。ドレスもあちこち回って、かわいいのをぎりぎりで見つけたかいがありました。
そして今日は、正真正銘の最後の登校日でした。最後のAssemblyがあるから、ということで、見に行ってきました。Year6の子供たちが全員、舞台に立って、いろいろな歌を歌ってくれました。特に最後の「Now is the Hour」は、Now is the Hour, When we must say "Good bye"という歌詞で始まる、しみじみとした歌でした。ビング・クロスビーが歌ったもので、もとはポリネシアの民謡だとか。
聞いているうちに、「ああ、このホールに娘が立つことはもうないのだなあ」と、なんだか寂しさがこみ上げてきました。
そして、私は遠くから眺めていたので気がつかなかったのですが、娘によると、歌っているうちに感極まって涙ぐんでいる子も多かったようです。
そう、今日は娘にとって、人生最初の別れの日だったのでした(幼稚園ではまだ、「別れ」を認識する段階ではなかったので)。こうやって、別れと出会いを積み重ねて、大人になっていくのですね(今日はちょっとしみじみモード)。