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SATC

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 今週から大学は、後期の授業が始まっています。Semester Brakeにやったことは、たまっていた写真の整理、草抜き、友人たちとの食事、娘とのショッピングなど、一つひとつはささいなのですが、授業(そして例年なら仕事)があるとなかなかできないことばかりで、私なりに非常に有意義でした。中でも、昨年から知り合いに借りていた「Sex and the City(SATC)」のDVDをようやく一通り見ることができて、達成感にひたっております。
 このドラマは、ニューヨークを舞台に30代の女性4人がそれぞれの道を歩んでいく、という物語で、シーズン6まで続きました。日本にいる間は存在自体を全然知らなかったのですが、私がNZに移住した2001年にシーズン3か4の再放送を夜にやっていて、ちょくちょく見ていました。知り合いが一人もおらず、娘の幼稚園も決まっておらず、日中はずっと3歳の娘と二人で過ごし、夜に帰ってくる夫が唯一の大人語の話相手という、今思うと非常に閉塞感のある生活を送っていたあのころ、このドラマは楽しみであると共に、私にとってあこがれの生活を送る女性たちの物語でした。
 ニュージーランドでも非常に人気が高く、最終話が放映された日にはニュースで取り上げられたほどでした(まあ、これはニュースがなかったせいもあるでしょうが)。
 今回、改めて見ているうちにふと気づいたのは、当時は年上で、あこがれのお姉さん、という感じだった4人が今では年下になっている、ということ。以前は「かっこいーなー、すごいなー」と思って見ていたのが、「がんばれ」とか、「そんなことしてはだめ」と見守るような気持ちで見ている自分に気づきました。
 最後の方は、娘がお友達の家に泊まりに行き、夫が外で食事をしてくる日があったので、まとめてダッシュで見ました。けっこう涙がぽろぽろと出るシーンもあって、見終わったあとはなんだかすがすがしい疲労感が・・・。
 その勢いで、続編である映画もレンタルショップに借りに行って、続けて見たのですが、これは私にはいま一つでした。ドラマだと、4人それぞれのエピソードが均等に織り込まれ、丁寧に描かれていたのが、映画はSarah Jessica Parkerばっかりが目立って、なんだかほかの3人は引き立て役という感じ。まあ、女優としての格の差、ということなのでしょうが、ちょっと不完全燃焼でした。
 ということで、地味でしたが、のんびりできた休暇はおしまい。これから3ヶ月は勉学にいそしみます。
 ちなみにSATCは露骨なベッドシーンが売り物の一つでしたが、プロポーズ、婚約、結婚、子供の誕生、葬式などのアメリカの習慣や文化を垣間見ることができて、非常におもしろい(funnyだけではなく、interestingも含めて)シリーズです。使われている英語も、私には聞き取れない所が時々ありましたが(特に固有名詞や熟語などだと思う)、話を追う分には大丈夫でした。いろいろな口語表現を仕入れるのにもいいと思います。まだご覧になっていない方は、気が向いたら見てみてください。
 

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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