Industrial Actionその2
バスのストライキ話の続き。ようやく明日(木曜日)から通常運行になるとのこと。やーれやれです。これほど長い公共交通機関のストライキは、何十年もなかったとのこと。
先週はまだ学校がスクールホリデー中だったの余裕でしたが、今週もまだストが続いていて大変でした。今週は学校が始まったにも関わらず、オークランド全体で約150校ほどの学校のスクールバスが止まってしまっていました。そのうちの1つが娘の通う学校でした。我が家はバスルートにあり、バス停まで30秒だったので、普段は送り迎えが不要で大変助かっています。それが、夫と交代で、送り迎えをするはめに。4キロの道のりがあるので、とても歩いていけ、とは言えません。自転車という手もありますが、大変交通量が多い道を通っていかないとならないので、普段、住宅地の中ののんびりした道しか慣れていない娘には危険すぎます。
行きは夫が出勤途中に送ってくれていましたが、問題は3:00の迎え。月曜日は仕方がないので、午後の授業をさぼって私が学校の帰りに迎えに行き、火曜日は夫が仕事を抜け出して迎えに行きました。水曜日の今日は大学の授業がないのでOK。大学があと2週間となり、授業を逃したくないし、グループで取り組む課題がいくつかあって、普段より学校に行く機会も多くなっていたので、明日からは大丈夫と知って、本当にほっとしました。
何をもめているかというと、先週のブログで、3年かけての賃上げ要求、と書きましたが、これは私の早とちり。組合側が2年で賃上げしろ、と要求したのに対して、会社側が3年で、と提案したところが受け入れられず、交渉決裂となったとのこと。今週になってもらちがあかず、業を煮やした市議会が「市民の税金を払って運営されているんだから、いいかげんにせい。ほかのバス会社に契約を切り替えるぞ」と勧告。結局、交渉は成立していないのですが、とりあえず延期して、通常運行に戻るということになりました。
それにしても、ニュージーランド人はあきらめているのか、悟っているのか、あんまり文句を言わず、たんたんと受け入れていたという印象。マスコミの報道も、「困ったもんだよねー、ほんとにねー」というのんきな感じ。大変な思いをしていた人はたくさんいると思うのですが(車が運転できないのでタクシーで大学に通っていた人を知っています)。
昨日、韓国人のクラスメイトとこのストライキについて話していたら、彼女は「韓国ではありえない。万が一、ストライキになったら、会社側が必死で代替えバスを手配すると思う。会社に殴り込みに行く人が絶対出てくるから」とのこと。「激しいねー」と言ったら、「そうなのよ。会社にどうやって行けというんだーと、みんな怒っちゃうからねー」と笑っていました。
もし日本で1週間、メインの交通期間がストになったらどうなるか、と想像してみました。殴り込みはないと思いますが、テレビ局が大騒ぎで実況中継するような気が。それから、通勤ができない人たちが会社を休むとは考えにくいから、都心のビジネスホテルが繁盛したりして。