BLOG&NEWS

ダニーデン旅行

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 先日の週末に、2泊3日でダニーデンに家族で旅行してきました。ダニーデンは南島南東部の沿岸に位置する街で、北島にあるオークランドからは飛行機で2時間ほどです。
 ダニーデンは、1860年代に金鉱が発見され、ゴールドラッシュが起こったことで発展しました。スコットランドからの移民が多く、石造りのスコットランド風の歴史ある建築物が数多く残されています。また、ニュージーランド最古の大学、オタゴ大学は、1878年に設立されました。
 小さい街ですが、いろいろと見所があって、楽しめます。ニュージーランドでは、移動には車が便利。予約していたレンタカーを空港でピックアップして、いざ観光!
 初日は、土曜日朝にダニーデン駅の敷地で開催されているファーマーズ・マーケットで腹ごしらえをした後、チョコレート工場やビール工場を見学したり、ギネスブックにも載っている世界で一番傾斜がきつい坂を上ったり(ただし、車で…)しました。宿泊は、ネットで予約していたモーテル。

世界で一番傾斜がきつい坂、Boldwin Street。ごく普通に、坂のてっぺんまで家が建てられています。

 2日目は非常に冷え込みました。ジャケットを着込み、ニットキャップ、マフラー、手袋の真冬の装備で、オタゴ半島へ。ここは様々な野生動物を見物することができます。
 まずは、半島の周りをぐるりと1時間のクルーズ。期待していたアホウドリの姿は最後に遠くに見えただけでしたが、船のすぐそばに遊びに来たイルカ、浜辺でのんびり過ごすアシカ、切り立った崖に作られたシャグ(鵜の仲間)のコロニーなどを見ることができました。

船のすぐ横をうろうろしていたイルカ

のんびりひなたぼっこのSea Lion(たぶん。英語のSealとSea Lion、日本語のアシカ、オットセイ、トドなどの区別が今ひとつ分かっていない私・・・。)

 その後、絶滅の危機にあるイエロー・アイド・ペンギンのコロニーの見学。イエロー・アイド・ペンギンは、海岸沿いの森の中で暮らしていたのですが、人間たちが牧場を作るために木を伐採してしまったため、絶滅の危機に陥っています。彼らを救うために、植樹や専門家による観察などの保護活動を民間で行っているのがこのコロニーです。
 車で牧場の中を通って、海辺のコロニー近くまで移動後、ガイドの引率で1時間ほどの見学コースを歩きます。各所に掘られた地下トンネルの中からペンギンたちの巣をこっそり、びっくりさせないように見学。ペンギンといえば、氷のイメージがあるかもしれませんが、こうやって森の中に住むペンギンもいるのです。
 もっと、わやわやとペンギンたちを見ることができると思ったのですが、子育て中ということで、夫婦は交代で巣で雛をあたため、えさを取りに海に出かけるとのこと。ちょうど交代の時でないと、そういう光景は見れないそうです。残念。でも、息をひそめて、ペンギンたちと時間を共有することができた、貴重な体験でした。

以前はうっそうと茂る森林だったところ。現在、少しずつ植樹して、以前の姿に戻そうとしています。

ペンギンには1羽ごとに名前が付けられ、記録が取られています。寿命は15〜20年ぐらいで、結婚したり、再婚したり、配偶者が行方不明になったり、と、ペンギンにもいろいろな人生(鳥生?)があります。このJessさんは、今年、最初に結婚したJim氏と復縁した模様。

 
本来は茂みの中に巣を作りますが、今は木がないので、人間が作った巣箱を利用しています。

 その後、ニュージーランド唯一のお城、ラーナック城を見学。とはいえ、これは19世紀に大金持ちの銀行家、ラーナック氏が山のてっぺんに建てた豪邸です。栄華を極めたラーナック氏でしたが、晩年は事業に失敗し、自殺しています。諸行無常。その後、荒れ果てたこの家は買い取られ、修復後、観光スポットして一般公開されるようになりました。

それぞれの部屋の天井のレリーフが美しかったです(残念ながら室内は撮影禁止)。

 本来、オタゴ半島といえば、アホウドリ。しかし、アホウドリのコロニーは、ちょうど私たちが行った日(11月23日)まで産卵期ということで閉鎖されており、間近で見学できなかったのが心残りでした。翼を広げると、3メートルという巨大な鳥たちが飛び交うところをぜひ見たかったのに。でも、幸い、雨も降らず、自然を満喫できたので、良し、とします。
 ちょっと長くなってしまったので、最終日については来週に。

Written by

記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

END