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ひな祭り

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 ニュージーランドにいると、日本の行事というものをうっかりと忘れてしまう。行事というものは、まわりであれこれと騒いでくれるから「やらなきゃ」と思えるものであって、そういう刺激がないと忘れてしまうものらしい。節分や七夕も移住直後は、結構はりきってやっていたのだが、今ではとんとご無沙汰。これは、娘が幼いころは、所属していた日本人のプレイグループであれこれと行事がらみのアクティビティをやっていたから、ということが大きい。さらに、娘にいろいろと日本らしいことを経験させてやりたい、という私自身の思いも強かったと思う。
 お正月の飾りにしても、以前は12月中にクリスマスツリーをしまって、日本から持ってきた簡易版のしめ飾りなどを飾ったりしていたが、今では出すこともない。
 以前にも書いたことがあるような気がするが、そんなずぼらな私が唯一、きちんと飾るのがおひな様。私の両親が娘の初節句に合わせて買ってくれたもの。当時、小さなアパートに住んでいて、親王飾りだけにしてもらい、「一軒家を買ったら、残りも」という約束になっていた。しかし、娘が3歳の時にNZに移ることになり、この親王飾りははるばる船便で連れてきた。わざわざNZで七段飾りを用意することはないと思われるので、このまま親王飾りで終わる可能性高し。
 毎年、セミの声を聞きながら箱をあけ、飾り付けをする。娘の友達が遊びに来ていて、手伝ってもらった年もあるし、娘が自分で飾りたがった年もあった。
 今年は娘が学校に行っている間に、私がさっさと飾り付けたが、おひな様の前で記念写真を撮るのは、毎年の恒例。今年もこうやっておひな様を出して、娘の成長を祝えることに感謝。

床の間というものがないので、暖炉の前です…。

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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