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ちょっと一休み

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 2010年が明けたなあ、と思っていたら、気が付けば、もう2月が終わろうとしています。今年もあっという間に終わっていくことでしょう…。
 冬のオリンピック、日本では当然のことながらさぞかし盛り上がっていることでしょうが、こちらでは、メインのテレビ局では放送されないし、ニュースのスポーツコーナーでもほんの数十秒程度しか紹介されないし、新聞のスポーツ欄はもっぱら夏のメインスポーツであるクリケットのことばかりです。私としては、楽しいお祭りに参加できず、なんだか取り残されているような感じです。
 こういう一つひとつに、国ごとのギャップがあります。最近びっくりしたのは、こちらでは節水策の一つとして、洗濯水を庭の水やりに使う、と知ったこと。洗剤がとけた、汚れものを洗うのに使った汚い(と、日本人の感覚では思われる)水を、わざわざ節約のために、庭にやるのです。しかも、花だけでなく、あとで自分たちが食べる野菜にもかけるのです。なぜならNZの人にとっては、洗濯水は汚くないから。日本人はお風呂の水を洗濯に利用したりしますが、こちらはシャワーがメインなので、これは無理。それに、お風呂の水だって、実は細菌が繁殖していて不潔といえば不潔、らしい。ということで、人間がやっていること、判断基準って、ことごとく感覚的なものである、ということだなあ、と思います。
 日本にないものといえば、こちらの中国系ショップで見かける、なんちゃって日本語のパッケージ。

先日、冷麺を作った時の麺のパッケージ。「すごく美味じ」はたぶん、「美味しい」の「い」がパッケージの印刷の時に濁点の「゛」になっちゃったんでしょうねえ。

麺の束を留めるテープまで、日本語で主張しています。こっちはちゃんと「美味しい」になっています。たしかに、味はなかなかでした。

 中国系に限らず、寝具のカバー類(こちらではmanchesterと言います)に、「愛」とか「信」といった文字が入っていて、まるで「耳なし芳一」みたい、と思ったり。街で見かけた人のTシャツのロゴに意味不明の日本語がつづられていて、思わず凝視してしまったり。こちらでは日本語って、意味が分からなくても、その存在がおしゃれなんです。たぶん、日本で見かけるEngrishと同じ感じなのでしょうねえ。
 ということで、今日はそろそろ仕事に戻ります。こちらはからっとして、そよそよとさわやかな風が吹く、気持ちのいい天気が続いていて、セミがジージーとないて、夏ならではのBGMになっています。

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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