携帯メール
私が日本からニュージーランドに移住した9年前にはすでに、多くの人が携帯電話を持っていましたが、まだまだ、今ほどだれもが使うツールとしては浸透していなかったように思います。何事にも出遅れるタイプの私は、だから日本ではケータイを使っていませんでした。
こちらに来て、さすがにケータイを使うようになって、日本とはちょっと違うところがあるのに気が付きました。日本の携帯メールアドレスは、PCからのメールも受けることができます。ところがこちらでは、携帯メールのアドレスはその携帯の電話番号と同じで、わざわざ携帯メールのアドレスを設定する必要がないのは簡単でいいけれど、携帯同士のやりとりしかできません。日本のように絵文字機能とか、イラストなどを入れることも想定されていません。記号を使った、:) (ニコニコ顔)とか、:((悲しい顔)なんかは使われますが、日本と違って、顔が横向きです。
最近はようやく3Gサービスが浸透してきて、インターネットにも気軽に接続できるようになってきましたが、日本のように、ケータイでテレビを見たり、支払いに使ったり、バーコード入力をしたり、といった機能はほとんどありません。あくまでもケータイは携帯電話です。
最近の携帯電話にまつわる話題といえば、NZ最大手のテレコムの携帯電話が南島全体で長時間、不通になったという事件。しかも、メール機能だけは残ったものだから、逆に緊急時の救急コールラインが機能せず(このラインはまったく通信ができなくなった時にしか作動しないらしい)、大変な問題となりました。病院のスタッフ用の携帯電話は、テレコム以外のプロバイダーに切り替える動きが出てきているほど。
かくも、インフラは遅れていますが、それでも若者たちにとってケータイが必需品であるのは、日本と同じ。で、若者ではなくても、携帯メールの文体は、略語を使った独特のものを使う人が多くなってきました。
先日、「来週の飲茶ランチ、私も参加します」というメールを友人に送ったら、以下の返事が来ました。
Glad 2 hear dat u can com 2 yam char. lookin 4eard 2 Cing U.
2はto、4はfor、Uはyouの代わり。そのほか、つづりもかなり略されています。
あと、略語もやたらと使います。例えばLOLは「laugh out loud」で、「受けるー」という感じ。GTGは、「Got to go」で、「もう行かなきゃ」。IDKは、「I do not know」で、「知ったことじゃないよ」。まだまだあるそうですが、私にはこの当たりで限界です。