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正しいホリデーの過ごし方!?

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 ニュージーランドの学校はただいま2週間の冬休み中。Intermediate(日本でいう中学校)に通う12歳の我が家の娘は、朝寝坊な毎日です。
 以前ならたたき起こして、ホリデープログラムに通わせていたのですが、行きたがらなくなってきたうえに(プログラムは小さい子が中心)、一番近所だったYMCAがクローズしてしまったので、いつのまにか自宅派になりました。ホリデーに学校からの宿題が出ることはないので、本を読んだり、友達と映画を見に行ったり、図書館に行ったり、私とカフェでお茶したりと、のーんびりと過ごしています。
 ただし、日本語補習校は宿題がどーんと出ます。さらに休み明けには、漢字テストも予告されており、日頃はじっくりとできない漢字に取り組む絶好のチャンス。ということで1日1時間ほど使って、テストの範囲の漢字の書き取りをやらせています。
 娘は幸いにも、本好き、しかもマンガ好きとあって、日本語を勉強すること自体はそれほどいやがりません。人生の3分の2以上をニュージーランドで過ごしている割には、かなりスムーズに日本語を使いこなしている方だと思います(日本を出てしまうと、たとえ両親が日本人であっても、日本語がたどたどしくなってしまう子供はたくさんいます)。
 ただ、書く能力は、どうしても弱くなります。日本の子供でさえ、漢字は練習しないと習得できないものなのに、こちらでは日本語を書く機会がぐっと少なくなってしまうからです。
 今年初めに漢字検定6級(日本の小学5年生レベル)を受けた時には、「増加」「予算」などといった日常会話に出てこない単語に苦労していました。夏休みを利用して、なんとか問題集1冊を叱咤激励しながらやり遂げさせ、ぎりぎりで合格しましたが、そもそも、試験勉強というものに慣れていないのが問題です。こちらでも試験はありますが、それはこれまでの習得度を調べることを目的としており、事前にテスト範囲の発表があるわけでないので、試験勉強をする、という習慣が身についていないのです。日本人なら、予定を立てて、試験範囲を一通りやって、チェックしておいた出来なかった問題をやり直す、という当たり前の工程ができないのです。ということを、初めて受けたこの漢字検定で発見しました。進学校の中には、中学校でもこういった試験があるかもしれませんが、少なくとも娘の通う、ごく普通の公立学校には、「試験勉強」という概念はありません。 
 実は補習校の漢字テストは今度が2回目で、6月に1回目があったらしいのですが、私はまったく知りませんでした。仕事がつまっていてばたばたしていた、というのもありますが、娘がまったくテスト勉強をしている様子がなかったし(実際、していなかった)、テスト当日も受けたことを言わなかったからです。加えて、娘自体もあれこれ忙しく、テスト自体の存在を忘れていた、とのこと。
 担任の先生に、「次回はぜったい、これ以下の点数を取れることはないから、がんばってね」と、笑顔で釘をさされたぐらいのひどい出来だったようです(返却はまだなので、実際の点数は見ていませんが)。
 ということで、ホリデーのテーマは漢字!

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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