BLOG&NEWS

日本への帰省

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 年末年始は娘と日本へ帰省していました。実家でのんびりと過ごす日々は、私にとって貴重なリラックス期間です。お陰様で、友人たちに会っておしゃべりしたり、買い物したり、おいしいものを食べたりして、お仕事はすっかり忘れて(すみません!)過ごしました。

 今回、2年振りの日本で気づいたことをいくつかご紹介します(非常に狭い範囲ですが)。なお、私が過ごした実家は関西の阪急電車宝塚沿線にあり、大阪のベッドタウンです。

 まず、電車の中で、スマートフォンを使う人が非常に増えていました。その一方、ヘッドフォンを付けている人が大変少なくなっていてびっくり。オークランドでは、バスに乗っている若者のほぼ9割はヘッドフォンを付けて音楽を聴いています(シャカシャカ漏れてくるので分かる)。ほんとに、みんな、そんなに音楽が好きなのかあ?と聞きたくなるほど、若者といえば、ヘッドフォンです。でも、日本では、スマートフォンを使っている人はたくさん見かけましたが、その大半がヘッドフォンはなしでした。音楽を聴くという基本的な行為にも、流行があるのでしょうか。
 あと、電車の中で化粧をしている人を今回は一度も見かけませんでしたが、これは実際に減ったのか、たまたまか、よく分かりません。

 さらに、日本の子供たちの忙しさを痛感しました。私が44歳ということで、同年代の友人たちのお子さんも小学生高学年か中学生がほとんど。会社員時代の同期とランチをした時、我が家の14歳の娘がどんな生活を送っているか、という話題になって、「週に3回、日本語補習校に通って、バイオリンのレッスンが週に1回、学校のオーケストラの朝の練習が週に3回」と説明しました。このとき、私は娘がいかに「忙しいか」を伝えたつもりだったのに、みんなの反応は、「すごく余裕があって、ゆったりしていていいわねえ」というもの。
 よくよく聞いたら、平日はクラブ活動があるので、帰ってくるのが7:00を過ぎ、それから塾に行き、土日もほとんど練習でつぶれる、とか、バレエをやっているので平日は毎日レッスン、土日もどちらかはレッスンでつぶれて、塾に行く時間がないので勉強は通信教育で、とかで、確かに、我が家の娘の生活はゆとりがあるということになります。
 日本の子供、忙しすぎ。そして、そのスケジュールをこなすサポートをするお母さん、すごい。と思いました。

 あと、すごーく細かいことなのですが、ファイルボックスに縦型が増えていました。ニュージーランドではファイルボックスの横型が存在しません(私が知る限り)。でも私は以前、文房具メーカーに勤めていて、横型のファイルボックスを使うやり方が染みついているので、どうしても横型が欲しかったのです。今回、横型を買おうと文房具店をあちこち回ったのですが、横型より縦型が圧倒的に増えていました(結局、無印良品で買うことができました)。

 それにしても、日本の文房具は素晴らしい。素敵なデザインのものがたーくさんあって、うっとり。娘は筆記具を買い込んでいました。
 買い物に関しては、2人で合計80キロの帰りの荷物がパンパンだった、というぐらいたくさん買い込んだので、何を買ったか書き始めるときりがないので、これでお終い。なにしろ母に、「日本に買い出しに来たの?」とあきれられるほど。そうです、買い出しに来たのです(主に本と食品)。
 
 実は日本に着いてすぐ、なんと5年ぶりぐらいの風邪を引いて、39度近くまで熱を出して寝込んでしまい、貴重な数日間を棒に振ってしまいました。お陰で、娘と約束していたアウトレットでの買い物やユニバーサルスタジオに行けずじまい。でも、改めて、親のありがたさを実感ことができました(心配と面倒を掛けてしまいました)。

 今年ももう1月が終わり。一月、一週間、一日を大切に、楽しく過ごしいければ、と思っています。

 

Written by

記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

END