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お茶のお稽古
ちょっと前から、知り合いの方のお宅で開かれるお茶のお稽古に週1回のペースで通うようになりました。まだ日本にいたころ、OL時代に会社の近く(徒歩5分)でお茶とお花のお稽古に通っていました。忙しい時には先生のお家に伺い、お稽古をした後、また残業を続けたものです。あの静かで、浮き世の雑念を取り去った時間と空間がとても好きでした。
ニュージーランドに移住する時にも、お茶の最低限の道具(お茶碗、茶筅、棗、ふくさなど)は持ってきていました。10年ぶりにこれらを取り出し、毎週、お稽古に通っています。
私がずっとやっていたのは裏千家で、今は表千家です。どちらも利休の教えを引き継いでいて、根本は同じですが、茶杓の拭き方とか、お茶碗の回し方とか、ふくさの扱い方などがちょっとずつ違います。でも、もう10年もやっていないのですっかり忘れているから一からやり直せばいいや、と思っていました。ところが、いざ、ふくさを触ったら、以前の動きが自然と出てくるのでびっくり。体で覚えているのですねえ。ちょっととまどったりしますが、それでもあのシュンシュンと釜が音をたてる中、シャカシャカと茶筅を動かしていると、気持ちがいいです。
ただ、お茶を泡立てないように点てるのって、ちょっと難しい。裏はお茶を泡立てるのですが、表は泡立てないのが良しとされています。手首をつい回しちゃうなあ、なんて浮世離れしたことを考える時間が好きです。