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パプリカ丸かじり!

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 私が住んでいるニュージーランド・オークランドは、初夏らしい雰囲気になってきました。鳥たちにとっては子育てのシーズン。毎年、この時期になると、いったいどうやって入るのかよく分からないのですが、我が家の壁の隙間にブラックバードが巣を作っています。ブラックバードは文字どおり真っ黒で、とても美しい声で鳴きます。Wikipediaにこの鳥の説明が載っていました(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%89%E3%83%AA)。下部に声が聞けるボタンがあったので、ぜひ。この声を聞きながら草むしりをするのが私の娯楽です。

 で、なぜ我が家でこのブラックバードのひなが生まれたということが分かるかというと、屋根から出入りする親鳥を見かけると共に、壁からヒナの声がするからです。今年は10月26日に誕生したらしく、この日から、私の仕事場の外に面した壁から、「キュルルル、キュルルル」というヒナの声がし始めました(今も親鳥が出入りするたびに聞こえています)。家のメンテナンスという面ではよくないでしょうが、追い出しようもないので、数週間、この声を聞きながら仕事をすることになります。

 気温が上がるにつれて、夏の野菜・果物がおいしくなってきました。先日、高校生の娘が、「学校で、黄色のCapsicum(日本ではパプリカ)をリンゴみたいに丸かじりしている子がいて、びっくりしたー」と教えてくれました。サラダなんかにスライスして、生で食べることはありますが、丸かじりという発想はなかったのでびっくり。

 そういえば私も以前、アボカドをそのままじょうずに皮をむいて、手も汚さずに、上手にリンゴのようにおいしそうに食べていた女の子を見かけたことがあります。

 反対に、娘の食べる物が周囲を驚かせたこともあります。こちらでは小学校から高校まで、ほとんどの学校は給食ではなく、お弁当です。私は普段、サンドイッチを持って行かせているのですが、時たま、日本式のお弁当にすることがあります。その日、何の気なしにほうれん草のごま和えを入れるのに、日本でよく売っている、小分け用のシリコンカップを使いました。すると、昼食時にいっしょに食べていたクラスメイトから、「ほうれん草をカップケーキの入れ物に入れるの!?」と驚愕されたそうです。かわいらしいパステルカラーの入れ物(カップケーキ用にしか見えない)にほうれん草、という取り合わせにびっくりしたみたいです。で、作った本人の私は、びっくりされたことにびっくりました。

 外国に住むって、ささいなことから大きなことまで、びっくりしたり、びっくりさせたりする連続なんだなあ、とNZに住み始めて10年が過ぎても思います。
 

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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