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Northern Explorerの旅

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

私がニュージーランドでやってみたいことの一つに、オークランド-ウェリントン間の電車、Northern Explorerに乗る、というものがありました。かのオリエント急行のような豪華なものではなく、朝、オークランドを出発して、夜、ウェリントンに到着する、という気軽な電車なのですが、いつもは付き合ってくれるはずの夫が「12時間も電車に乗り続けるなんて、ありえない」と否定的だったので、実現しませんでした。

ところが、なぜか急に、「行っても良い」と言い出したので、気が変わらないうちにと、先日、この電車に乗る旅を実行しました。すっごく楽しかったです。実現して本当に良かった。

先頭車は窓ガラスがない、ふきっさらしの遊覧用で、客室は3車両、最後尾が食堂車でした。

チケット予約はインターネットでできますが、席の指定はできず、どこに座るかは当日まで分かりません。朝、オークランドのStrand駅のカウンターでチェックイン。早めに行ったら、いい席が割り当てられる模様。かなり早めにチェックインした私たちは、テーブル付きの4人席に2人でゆったり、座れました(グリーン車などの区別はなし)。4人できっちり座ると、知らない人としゃべったり、気を使ったりして、疲れたかもしれませんが(ここが夫がちゅうちょしていた理由)、気楽でした。ちなみに置いてあったヘッドフォンはシステムが故障とかで、結局、車内アナウンスで見どころなどが案内されたので、使用せず。ニュージーランドあるある。


昼食は、食堂車で買って、座席で食べました。簡単な食事ですが、風景を眺めながら、昼間からワインなんか飲んでしまって、「これ、これ、私がしたかったのは」と幸せを実感したのでした。

乗車して気付いた点として、途中、長い間、ネットが途切れて、カードでの支払いができなくなるので、食堂車での購入のために、現金を用意しておいた方が安心です。また、トイレは飛行機より広く、車イス用もありました。

それではしばし、車窓からの風景をお楽しみください。




谷を越え、山を越え、海が見えてきたら、ウェリントンに到着です。12時間、ほとんどずーっと風景を眺めていました(牧草地がえんえん続いたところで、一瞬だけこっくりした以外)。天気も良くて、飽きることがありませんでした。楽しいだろうとは思っていたけれど、思っていた以上に楽しい、あっと言う間の電車の旅でした。

ウェリントンに夜7時過ぎに到着して、翌朝、フェリーで南島に渡り、ニュージーランドのワイン生産地として名高いブレナムへ。その日はのんびり過ごして、翌日にワイナリーツアーに参加しました(これも私の念願の一つだった)。午後からはバスでネルソンに移動して、レンタカーを借りて、翌日、飛行機でオークランドに帰るまで、ガーデン巡り+ワイナリー巡りを楽しみました。

まあ、途中、フェリーが理由も言わずに欠航になったり(電車の中でいきなりメールが来た)、切り替えたフェリーが切り替え者が多すぎて処理できず、やっぱり遅延したり(お陰でワイナリーツアーで回れるワイナリーが減ってしまった)、ネルソンのホテルが部屋が水漏れになったとのことで、別のホテルに変更になったり(でも、変更になったホテルもなかなか素敵だった)といろいろありましたが、とりあえず、終わり良ければすべてよし。しかも、南島に渡ると、圧倒的に白人ばっかりになって、オークランドでは味わえない、外国人気分、海外旅行気分を味わった、三泊四日「乗り物満載(電車、バス、車、飛行機)ツアー」でした。

年末年始は、あちこちのワイナリーで買ったワインを楽しもうと思います。

それでは皆様、どうか良いお年をお迎えくださいませ。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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