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物語2015…最初の20頁
ヒツジさん、こんにちは。
これから一年間、よろしく。
真っ白な紙365枚を前に、
こころ躍るこの季節。
さあ、これからどんな景色で、
この長い一冊を、埋め尽くそう。
最初の2頁と3頁には、さっそく、
薄雪に包まれた箱根路に、
懐かしい緑の旗を、パタパタそよがせた。
予期せぬような出だし、
胸いっぱいのプロローグ。
4頁目からは、数頁に渡り、
ふたつの月に照らされた世界に、
リトル・ピープルたちを、歩かせてみた。
本当は物語2009の中、入るはずだったものが、
遅れ馳せながらの御登場。
星々輝く夜、余白もないほど、
とても濃厚な数枚になったよ。
その後の2頁には、
砂漠に棲みつく、耳の大きなキツネの絵を。
数冊に一度、必ず姿を現わすこの子。
大切なものは、目に見えないって、
ほんと、まさにそう思う。
この流れのまま、次の数頁には、
大慌てで、穴に駆け込むウサギと、
その魅惑的な世界を、久々描こうと思った…が…
7、8、9頁目には、
王子さまの星から、そう遠くはない地と、
惨い酷い光景を、描く羽目に。
美しき母なる大地に巣食う、
傲慢な人びとと、愚かなる者たち。
他者に対する思いやり想像力の、圧倒的欠如、
自己中心的意見の応酬は、対立を助長、
溝はますます広がる一方。
世界の物語には、
救いようのない負の感情、
哀しみ憎しみが、ドロドロ渦巻いている。
嗚呼、グッド・グリーフ。
さあ、気を取り直してと…
10頁目から16頁目までには、
カフカとネコとナカタを、ちょっと載せてみた。
その数頁を眺めながら、改めて思った。
やっぱり素敵な光景だな…と。
だからこれから、まだ見ぬあのネジマキ鳥を、
探す旅に、ひょっこら出てみるかな。
その前に、この20頁目。
ここを飾るのは、
大歓声に埋め尽くされた競馬場と、
我らがエピファネイア。
言うまでもなく、ジャパンカップの興奮よ、再び。
これから20頁ごとに登場する、おりふし、
物語2015の素敵な章、素敵なスパイス。
前章を飾ったのは、蜘蛛のシャーロット、
だから40頁目の次章には、
あの子を登場させようっと。うふふ。
さてさて、とにかく。この続きだけれど、
30頁には、懐かしい場所と、愛すべき人たちを、
描くことになりそう。
30冊ほど前から、ときどき登場する彼ら、
今後とも、長いお付き合いを。
で、31頁目からは、またしばらく、
7頁ごとに、サラブレッドたちを、
ファンファーレに乗せ、散りばめましょう。
背景に雪景色が描けると、
頁全体がより美しく、なるのだけれど。
大好きな白い絵の具が使えるのは、
さて、何頁目からになるでしょう。
いまからその瞬間が、楽しみだよキリンの首。
33章目には、おなじみのグラウンドホッグを。
ふっくら愛嬌ものの彼ら、
すぐに巣穴から飛び出して、
元気よく草原を、駆け巡ってくれるだろうか。
それとも、あと42頁ほど先まで、
待たなければならないかな。
その後の頁には、
チューリップ・桜・新緑・紅葉などなど、
季節の章ごとに、いつもの華やぎを。
そうして間に間には、
新しい絵の具も使ってみたいな、
ハッとするような彩々の。
どんな風景や笑顔や動物たちを、
この先の物語の中、
描くことになるでしょう。
皆さまの、そうして世界中の物語2015が、
豊かな色彩に溢れた、
メェ~でたい365頁となりますよう!
ぺこたん
xoxoxo