年末進行突入です!
そう、レコード会社も雑誌社も印刷所も、みんな“年内に仕事を始末すべし!”と、鼻息荒く、〆切りも前倒し、とっても忙しない師走です。
と言うわけで、ここのところ、取材しているか、原稿を書いているか、食べているか、寝ているか…の単調な日々。いや、夢の中でも仕事しています。だからこころ休まらず、もう髪振り乱し、鬼の険相です。どんなにきゅうきゅうでも、余裕顔でいたいのに…。外回りで仕事仲間に会うと、みんな同じ顔しているので、互いを指差しては、ヘラヘラ笑い合い。みんな完全に壊れかかっています。
そんな状況ゆえ、泣く泣く断らなければならない仕事も多く、もどかしい限り。“その仕事の方が昨日受けたものよりもソソられるので、昨日のはこれから断ろう”なーんて、絶対に絶対に出来ません。そう、仕事は依頼された順に受けるもの。これ、フリーランサーの掟、基本中の基本ですもんね。
仕事の合間に、大掃除もあります。そう、“今年のゴミは今年の内に”…です。
商売柄、とにかく物が増える増える! だって……仕事の依頼が電話かメールで入る⇒紙資料第1弾が送られてくる⇒紙資料第2弾が送られてくる⇒仮の仮の音源(CTかCDかMD)や映像(VHSかDVD)が送られてくる⇒仮の音源や(〃)や映像(〃)が送られてくる⇒最終的な音や絵“完パケ”(CDかMDかDVD)が送られてくる⇒(後日)完成された作品“サンプル盤”(CDやDVD)や見本誌(週刊誌や月刊誌や新聞)が送られてくる……。
と言うわけで、ものがどんどん増えていくわけです。
その紙資料第1弾や第2弾や仮の仮や仮CTやCDやMDやVHSやDVDやらを、この時期、思い切りシュレッダーに掛け、まとめて処分します。
サンプル盤と見本誌は、言うまでもなく、永久保存物です。自分の手掛けた可愛い作品ですからね。で、そういうわけで、つまり、その前の段階のものをすべて処分しても、どうしたってモノは増え続ける一方。で、実は、仕事部屋とは別に、そういうものを保存する“倉庫”も確保してあり、従って、そう、その倉庫の整理&掃除も忘れちゃいけない。
それから、クリスマス・パーティーに忘年会。
でも、日本のクリスマスは始まりが早いし、商業主義で胡散臭いから、どうも好きになれないし、“その年の苦労を忘れる会”だなんて、何だか妙な言い方だわなぁ…。とまぁ、そういうヘソ曲がりの独り言はさて置き、とにかく年末の集まり。でも最近は、例えば夜8時とか9時集合…と言われると、重い腰が椅子にひっ付いたまま。その直前まで外回り…でしたら平気なのですが、でも仕事場で〆切に追われた後、ヘロヘロと電車に乗って夜街へ繰り出す…というのが、最近どうもねぇ…。この“鬼”、都心から離れた郊外に棲息しているので、尚更のこと。もう完全に出不精です。
それから、そろそろ年賀状も作らないと…。そう、毎年毎年、その年の思い出に残る風景、書物、コンサート、映画、展覧会チケット等々の写真を、宝石箱をひっくり返したような感じで、葉書の上に広げています。印刷は、雑誌社時代にお世話になり、現在ご実家を継いでいる友人に、わがまま聞いて貰っています。
あっ、だから住所録の整理もしなきゃいけないし、ついでに思い出しましたが、大嫌いな請求書も山積みだっ。あれを来年が始まっちゃう前に、まとめて書いて出さなきゃならないんだけど、数字見るだけで吐き気を催す私としては、これが苦痛でならない。あっ、それから、この間ダメになったパソコン、あれ邪魔になってるけど、でも処分する前に、中身をキレイにしなきゃなっ。それから、そうだよ、クリスマス・プレゼントもまだ買っていないし、手帳の中身もまだだった。って時期に、友人何人かが、立て続けにライヴをやるんで、それにも駆けつけたいし……。
うぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
で、この年末のドタバタが終わったら、今度は正月休み明けまで、再び原稿書き。そう、“初仕事の日の午前中迄に入れて欲しい”という原稿が、何本もあるんです。まるで離陸許可を待つ羽田空港の飛行機よ。飛ばしても飛ばしても、待機中の飛行機の行列は短くならず…。って、そんな戯言はさて置き、つまり、みんなが休んでいる間、私は飛行機を飛ばし続けなければなりません…もとい…原稿を書き続けなければなりません。でも、いいんです。この時期の海外逃亡は、混んでいるし旅費もかさむから。だから会社勤めのみんなが、仕事を再開する頃、こっそり何処かに雲隠れします。
と言うわけで、大好きな東野圭吾さまの『ダイイング・アイ』も、ジョン・アーヴィングの『Until I Find You』も、ずっと机の上に飾ったまま。いつになったらゆっくり読むことが出来るのやら…。