毎年この時期、先週お伝えしたとおりの年末進行狂乱期が来ると、きまって思うのが、身体のこと、健康のこと。体調を崩したら、倒れてしまったら…と思うと、本当にゾッとします。

幸運にも、心身ともに健康に生まれ、風邪も滅多にひきませんし、骨折、貧血、鼻血もやったことがありません。風疹、麻疹、おたふくかぜ、その辺も未経験（って、これは少々ヤバイ気もしますが）。医者通いと言ったら、歯医者くらい。あっ、頭痛は経験していますが。学生時代の2年間ね。片道2時間半かけてキャンパスに通っていた頃。あれは辛かった。この年ではもう無理です。それから肩こり。音楽雑誌編集部時代。400字詰め原稿用紙を、鉛筆で埋めていた当時。“あんたが使った後のメモ帳や請求書の、下数枚は使い物にならん”…と言われていたほど、筆圧が半端ではない。だからなのだと思うのですが。
まぁ、あれもこれもそれもさて置き…。

とにかく、冒頭の続きです。元気でいる為に、フリーになってからは、一応…気持ち…それなりに、あれこれ気を遣っています。
まずは食事。編集部時代は、半端でない“肉食獣”。“狩で獲た獣の肉を焼いたもの”以外は食べ物とは呼ばない…という勢いの国カナダで育った為か…。とにかく、牛！　うし！　ウシ！　“床に捨ててるんじゃないか？”と、テーブルの下を覗かれるほど、それはそれは良く食べていました。アルコール類も、あの頃に、一生分飲んでしまった気がします。
でも、今では肉と言っても、鳥か豚。後は魚と野菜中心。アルコールも“まずはとりあえず”のビールと、食事中のワイン。飲んでも、まぁその程度。
朝食には、必ずグレープフルーツOR野菜ジュース。これを飲まないと、目が開かない。それからヨーグルトにフルーツなど。憧れの牛乳は、モンゴロイド系ゆえ、お腹が張って駄目なんです。余談。
ビタミン剤やサプリメントといった類の物は、好きではないので、一切お世話になっていません。
それから運動。朝起きて、朝食をとって、新聞を読んだら、まずはストレッチ。でも、スポーツクラブを数年前に脱会した私は、身体を動かすことと言ったら、今はもっぱらマウンテンバイクに跨り、フラフラすることくらい。それから、原稿書きの合間に踏む“ステッパーくん”。そんな程度。あぁ、どう考えても、これは運動不足です。
それから入浴時間！　色々な入浴剤や石鹸で、色と香りを楽しみながら、1時間半くらい浸かっています。
そうして睡眠。これ大事。どんなに忙しくても、寝る時間は確保しています。昔のように、夜通し遊んで、そのまま仕事…ということが出来なくなりました。
そうして寝る前に必ずやるのが、unwind…緊張をほぐすこと。直前まで集中して原稿書き…の場合は、頭が重くなっているので、ヘッドフォンで“違ったタイプ”の音楽をしばらく聴いてから、ベッドに入るようにしています。
もうひとつ、拘りがあるのが、枕。某デバートで、頭のサイズを図って貰い、詰め物を選んだ上、作って貰った現在のものを、15年以上愛用。これはもう、手放せません。最初の購入時に“カルテ”を作ってあるので、買い換え時、とても助かっています。

原稿書きの合間の息抜きも、大切にしています。1-2時間集中して書いては、ちょっと休んで…と。ボーッとテレビを観たり、雑誌や新聞チラシを眺めたり。そんな時、心地好い空間を作るのに、欠かせないのが、お香。京都の三年坂へ行った折、ふと立ち寄った店に漂う、はんなりした香りに、一目（一鼻？）惚れ。以来それ一筋です。今では都内でも購入可能になりました。

あとは、うーん、趣味？　と言っても、何よりも愛していた“音を楽しむこと”を、こうして仕事にしてしまったのですから、その辺の“切り替え”は曖昧ですねぇ…。あとは、旅行に読書に映画鑑賞にウィンドーショッピング。それくらい。

でも、どうなのかな？　“バランスのとれた食事”やら“適度な運動”やらと、世間では言われていますが、でもそういうことが、どれだけ健康に影響するのか、ちょっとナゾだったりもします。あまり神経質に考えるのも嫌ですし。周囲には、ダラダラ何も気にせず生きている種類の友人も多いのですが、彼等はみんなとても元気です。と言ったら、身も蓋もない。今まで書いてきたことが、あーた、何だったのか……。

で、この辺でそろそろまとめないと、収拾がつかなくなりそうなので…。ですから、そう、健康で元気でいる為に、何よりも大切なのは、楽しむこと！　我慢は禁物。これに尽きると、私は思っています。身体が欲するものを食べ、やりたいことをやる。ゆとりある日々。ボーッとすること。みんなといる時間、と同時に、ひとりになる時間。そのバランス。どちらの時間も、私は好きですし、大切にしています。

こうしてこの世に生きていること自体、奇跡のようなものですもん。決して当たり前のことではないのですよ。そう考えると、1日1日、うんと楽しまなきゃ…って、いつも思います。